県土整備部は、鳥取空港(鳥取市湖山町西)の滑走路に航空機のオーバーラン対策として設けてある「滑走路端安全区域」(RESA)を拡張する。22年度から26年度までの5カ年計画で、全体事業費は20億円。
RESAは航空機のオーバーランや、着陸帯手前で接地してしまうアンダーシュート事故に備えた緩衝区域。着陸帯両端の緑地に設けてある。
航空法施行規則の改正ではRESAスペースは90b×90b以上が基準。同部は、鳥取空港について「規定の広さを満たしておらず拡張が必要」(空港港湾課)と説明しており、用地造成して必要な安全区域を整備する。
現在、同空港のRESAは40bで、今のところ滑走路西側50bを拡張して基準の90bを確保する計画。22年度の事業費は1億円で、測量設計や拡張用地の手当てに取り組む。
用地造成は24年度から3カ年を見込んでおり、法手続きなどを含めると、かなり大掛かりな事業となりそう。
航空灯火LED化へ
30年度まで10億円
また、同部は同空港の航空灯火を全てLED化する。滑走路灯火、誘導路灯火、エプロン照明灯などが対象で、22年度から30年度(令和12年度)までの総事業費は10億円。22年度は詳細設計費用6700万円を計上し、23年度からLED化工事に順次取り掛かる。
日刊建設工業新聞