白山市は、旭工業団地北部地区整備事業について、市街化区域への編入を受け、新年度に第1期の造成工事に着手する方針だ。当初予算案に1857万4000円を計上。今年度に計上した23億7916万5000円(用地費含む)を充当し、整備を推し進める。
旭工業団地北部地区で計画する新たな工業団地の対象エリアは、同市八田中町、宮永新町、八田町、一塚町地内にまたがる区域で面積は約19ヘクタールとなる。
現在、土地区画整理事業の認可手続きなどを進めており、新年度に約半分の第1期(約9・7ヘクタール)の造成工事に着手し、年度中の完成を目指す。2023年度に第2期(約9・3ヘクタール)の造成を進め、24年度の事業完了を予定している。実施設計は日本工営が担当。
同団地は、北陸自動車道白山インターチェンジ(IC)や金沢外環状道路海側幹線、国道8号に近く、交通面で優れた立地環境にある。今年度は都市計画決定に向け、事前協議や各種手続きを進めてきた。区画整理事業の手法で土地の有効活用を図るため、2期に分けて整備する。用地費などを含む総事業費は約49億円を想定。
旭工業団地北部地区関連では、白山ICへのアクセス道路として、中新保町地内などで市道松任あさひ線の整備を推進。全体の路線延長は760メートル。今年度に事業着手し、4工区分(施工延長計340メートル)が発注されている。実施設計は国土開発センターが担当。
市内では分譲可能な工業団地が完売している。企業進出や工場拡張など旺盛な需要に対応するため、新たな工業団地の整備が急務となっている。