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日刊建設タイムズ社
2022/03/14

【千葉】連続立体交差など検討/スマートIC整備に合わせ/千葉県湾岸地域渋滞ボトルネック検討WG

 千葉国道事務所、県、千葉市、高速道路事業者で構成する「千葉県湾岸地域渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の第10回が11日、千葉国道事務所2階202会議室を本部とし、ウェブ会議形式で開催された。千葉国道事務所は、国道357号の千葉西警察入口交差点〜稲毛浅間神社前交差点について、千葉市が進める「(仮称)検見川・真砂スマートインターチェンジ(SIC)」の整備に合わせて渋滞緩和対策を検討していくこととし、▽本線の車線拡幅▽本線の部分立体による主要渋滞箇所1か所のオーバーパス▽本線の連続立体による主要渋滞箇所2か所のオーバーパス――を検討構造イメージとして挙げた。
 千葉西警察入口交差点付近は、検見川・真砂SICの利用車両増加により、渋滞の悪化が想定されている。また、稲毛浅間神社前交差点も主要渋滞箇所に位置付けられている。
 千葉西警察入口交差点〜稲毛浅間神社前交差点の検討構造イメージのうち、連続立体は工事費が最大だが、主要渋滞箇所の2交差点を高架構造で越えるため、最も大きな渋滞緩和効果が得られる。
 部分立体は、主要渋滞箇所の1交差点を高架構造で越えた先で信号待ちの影響を受けるほか、稲毛浅間神社前交差点が新たなボトルネックとなる可能性がある。
 車線拡幅については、平面構造のため工事費が最小だが、渋滞緩和効果は最も小さく、用地買収や沿道の交通処理が課題となる。
 千葉国道事務所はそのほか、国道357号の渋滞緩和対策として、塩浜立体(L4・1km)や、東京湾岸道路船橋市域(L3・5km)および湾岸千葉地区改良(L5km)の車線拡幅を進めていると説明。
 また「湾岸地域における規格の高い道路ネットワーク計画」の具体化に向けた検討を引き続き実施していくとした。 
 また千葉市は、検見川・真砂SICに関し、千葉西警察入口交差点周辺の空間を活用したSICオンランプの整備方法や、施工中の交通への影響を抑制する手法などを探っていくと報告した。
 議事に先立ち、座長の小島昌希・千葉国道事務所長は「千葉県の湾岸地域は道路交通の円滑化が喫緊の課題。さらなる機能強化などが見込まれていることから、首都圏経済の活性化に寄与するよう、検見川・真砂SIC周辺の渋滞緩和対策について協議したい」と述べた。k_times_comをフォローしましょう
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