繊維・製品事業の帝人フロンティア(大阪市北区中之島3ノ2ノ4)は、帝人グループの松山事業所(松山市)内に約20億円を投じて「医療用ガウン工場」を新設する。2022年12月の生産開始を目指している。
帝人の国内最大の事業所である松山事業所北地区内(松山市北吉田町77)に、不織布から製品までの一貫生産を可能とする自動化設備を備えた工場を新設する。工場には不織布製造とラミネート加工を行う生地生産設備と自動縫製設備を設置する。
コロナ禍など有事の急激な需要拡大に対応するため、長期にわたり安定的に医療用ガウンを供給できるようにする。国内一貫生産工場の新設により、医療現場の負担を軽減するとともに、同社が重点事業領域としているヘルスケア分野の成長を加速し、企業価値のさらなる向上を目指していく考え。
生産予定数量は22年度に200万着、25年度に600万着を見込んでいる。
提供:建通新聞社