小松島市は、学校再編に向けた実施計画をまとめた。2022年度は「新小松島小学校(仮称)」と「新小松島南小学校(仮称)」の新設2校の基本計画案を策定するとともに、整備手法を検討するためPPP手法導入可能性調査を実施する。当初予算案に事業費3745万円を計上している。校舎建設などの概算事業費は65億4800万円を想定しており、小学校11校を段階的に再編する。
計画期間は第1期が22年度〜33年度、第2期が34年度〜45年度のそれぞれ12カ年とする。
第1期の前期で小松島中学校区の再編を、後期で小松島南中学校区の再編を進める。22〜27年度に小松島小・南小松島小・千代小・芝田小の計4校を1校に再編するが、再編小学校の位置は、現在の南小松島小敷地と児安小敷地を使用する。北小松島小・児安小は当面存続し、見直し時期を経て再編校に編入する。
28〜33年度は立江小・櫛渕小・坂野小・新開小の4校を1校に再編する。再編小学校の位置は、現在の新開小敷地と和田島小敷地とする。和田島小は存続する。
34〜45年度は見直し期間にする。
新しく学校を建設する際、多様な方法で利用しやすいよう配慮する。災害時に地域の防災拠点となることから、新設する建物の1階部分をピロティなどにして津波被害に備える。合わせて周辺住民等の避難スペースを設けた防災拠点として機能を充実・強化する。
再編後、学校の跡地活用は、幼稚園移転や認定こども園、中央会館の移転、避難所などに使用する見通し。
提供:建通新聞社