石川県立こころの病院は新年度、かほく市内高松地内の現在地で計画する「県立こころの病院管理診療棟」改築事業について、第4期工事(退院支援部門の整備)に新規着手するほか、第3期工事(エントランス棟整備)も推し進めていく。2022年度同病院事業会計予算には所要の経費として、総額9億7800万円(うち債務負担行為額4億100万円)を盛り込んだ。
第4期工事では、退院支援部門の整備として、地域連携棟(S造平屋建て285平方メートル)の増築と、既存病院施設(外来認知症診察室/114平方メートル)の改修を施す。このほか、一部病院施設の解体なども行う。
一方、第3期工事は今年度から2カ年継続で、エントランス棟などを整備。建設規模はエントランス棟がS造2階建て延べ670平方メートル、渡り廊下棟がS造平屋建て22平方メートル。施工は豊蔵・表特定JV(建築)、津幡工業(機械設備)、今一電気商会(電気設備)が担う。工期は、いずれも10月28日まで。
なお、第1期で整備した検査棟・リハビリ棟及び研修・管理棟、第2期の診察棟は供用済み。23(令和5)年度の全体完成を目指している。
実施設計はT・O・N・E(意匠)、小西建築構造設計(構造)、ムラシマ事務所(設備)がそれぞれ担当。