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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/09

【群馬】太田市は西部消防署の建て替え

太田市は、市消防本部西部消防署(新田金井町607)の建て替え工事を2022年度に着手する。当初予算案で22〜23年度の継続費計4億5036万円を設定。年割額は22年度3億8080万3000円、23年度6955万7000円としている。完成時期などを考慮すると発注時期は4〜5月ごろとなりそう。発注方式は建築、電気設備、機械設備の3分離での一般競争入札公告が見込まれる。2カ年で工事を進め、24年度に既存庁舎解体など含めて全工事が完了する。
新施設は庁舎および震災対応救助訓練施設、倉庫兼訓練棟を建設する。22年度は既存訓練棟の解体工事を先行して行い、8月ごろに庁舎建設工事に着手。庁舎の建設工事は、解体工事と一括して、発注する見込み。23年6月に庁舎建設を完了させ開署。旧庁舎解体工事は23年度に別発注し、9月までに完了させ、10月から震災対応救助訓練施設などの工事を行う。
建設する庁舎はS造2階建て、延べ床面積1000u程度。敷地面積は3768u。震災対応救助訓練施設はS造平屋、床面積約200uとなる。倉庫兼訓練棟はS造平屋、床面積約100u。
配置する人員は24人程度を予定している。配置する消防車は化学消防ポンプ自動車、消防ポンプ自動車、高規格救急車、広報車、連絡車、資材搬送車の6台。アークプランニング(太田市)が設計業務を担当している。
分署の建設工事は12年度の沢野分署以来で、同工事は建築、電気設備、機械設備の3分離の一般競争入札で公告している。建物規模が同程度となるため、同様の工事発注方式が想定される。
新たな事務棟は通常の分署機能とともに個室の仮眠室や女性専用室などのプライバシーに配慮した部屋も整備するため、既存の分署よりも広くなる。
このほか事務室、書庫、会議室、接客室、車庫、資機材格納庫、救急物品庫などを整備する。車庫に関連してホース収納庫、危険物庫、コンプレッサー室、出動準備室、救急消毒室、滅菌室などを設置する。
既存の西部消防署事務棟は1988年に建てられ、S造2階建て、延べ床面積711u。訓練塔はS造3階建て、延べ床面積183・19u。
建て替えにあたって策定した基本構想は業務委託を行わずに、市内部の検討でまとめた。2020年9月に完成した桐生市消防本部桐生消防署東分署、18年度に竣工した前橋市消防局南分署城南分署を参考にするため、視察を行っている。
同市の消防本部で建設から年数が経過しているのは00年建設の尾島分署(粕川町432−1)。財政状況も見極めつつ、機能維持を図る。同分署は敷地面積5864・73u。事務棟はS造2階建て、延べ床面積1140・94u、訓練塔はS造6階建て、延べ床面積424・76u。