竜王町は、竜王西幼稚園を再整備し、同地区に新たな学童保育所を設置する放課後児童健全育成事業について、新年度当初予算案に工事関係費9466万円を計上、予算が認められ次第、発注準備へと進め、5〜6月頃の業者選定を目指していく考えだ。
発注方式は、指名競争入札を予定。8月頃までに工事を完了させる方針。
主な工事内容は、敷地8939平方b内にある、89年(平成元年)建設のS造平屋建、1286平方bの施設1棟の内部改修及びトイレ整備など。その他、学童保育所として必要な設備設置も併せて実施する。
町の児童・幼児数の推移を見ると、町内の小学校に通う総児童数は701名、0歳児〜5歳児までの幼児数は566人と減少傾向にあり、今後も続くと見通しを立てている。
同整備は、過年度に打ち出した「コンパクトシティ化構想」のリーディングプロジェクト、「竜王小学校移転新築整備事業」に続いて具体化を目指していたもの。同構想は「利便性が高く多様な交流を育む中心核」「地域コミュニティの維持・活性化」「中心核と地域コミュニティのネットワーク」の3つの柱を中心に各種整備を進めるもの。町内をゾーンで区切り、効果的な整備を各所で行っていくことを検討している。各ゾーン別の考え方を見ると、「交流・文教ゾーン」は、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」に含まれる施策で、「交流・文教ゾーン」以外にも、飲食店・カフェ・特産物販売・ホームセンター・民間医療施設・学習塾・金融機関等を設置する「複合ゾーン」、戸建て住宅や集合住宅を設置していく「居住ゾーン」などの事業を今後展開していく。「地域コミュニティの維持・活性化」は、若い世代の定住と高齢者が安心して暮らせる地域づくりを図り、持続可能な自治組織を形成していくもので、住宅地の確保だけでなく働く場の創出なども視野に入れ活性化を目指す。「中心核と地域コミュニティのネットワーク」は、中心核と地域を結ぶ道路ネットワーク整備として、安全な歩道整備や適正な道路・橋梁の維持管理を進めていく。
提供:滋賀産業新聞