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建設経済新聞社
2022/03/09

【京都】PFIの向日台団地建替え実施方針案 参加要件など府議会常任委に報告

 京都府は8日、BT(BuildTransfer)方式のPFI手法で建替える府営住宅向日台団地(第1事業区)の実施方針案を府議会危機管理・建設交通常任委員会に報告した。
 事業概要はア・向日台団地1〜5棟、9及び10棟(計7棟205戸)を解体撤去、イ・建替え住宅を整備、ウ・事業用地内に土砂災害対策特別警戒区域があることについて、対策工事等必要な措置を講じる、エ・向日台団地の入居者の移転に関する業務を行う。
 事業用地は向日市向日町北山74他の約1・9f。用途地域は第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 整備戸数は231戸。住戸タイプは、2K・約40uが約30%、2DK・約50uが約50%、3DK・約65uが約20%。
 7階建以下かつ高さ20m以下とし、複数棟を可とする。
 入札参加者の参加資格要件をみると、設計企業は▽一級建築士事務所の登録▽国、地方公共団体等が発注する業務で、平成19年度以降に完成した延3000u以上の建築物の新築又は増築部分が延3000u以上の建築物の増築に係る基本又は実施設計業務の元請け施工実績等。
 建設企業は、特定建設工事JV(建築JV)。なお電気工事又は管工事は、特定建設工事JVが行う工事から分離して行うことができることとする(分担型JV)。
 建築JVの要件は▽構成員は3者▽JVの代表者は過去1年7月以内で直近の経審における建築一式工事の総合評定値1050点以上▽国、地方公共団体等が発注する工事で、平成19年度以降に完成した延3000u以上の建築物の新築又は増築部分が延3000u以上の建築物の増築に係る建築工事の元請での施工実績▽対象経審における建築一式工事の年平均完成工事高が15億円以上▽構成員1は対象経審における建築一式工事の総合評定値900点以上▽国、地方公共団体等が発注する工事で、平成19年度以降に完成した建築物の新築又は増築に係る建築工事の元請での施工実績等▽構成員2は対象経審における建築一式工事の総合評定値850点以上▽国、地方公共団体等が発注する工事で、平成19年度以降に完成した建築物の新築又は増築に係る建築工事の元請での施工実績等。
 分担型JVの要件は▽構成員は2又は3者▽分担型JVの協定書は、平成17年6月1日付け7指第216号京都府土木建築部長通知に基づく「特定建設工事共同企業体協定書(乙型)によること」等。
 電気JVの要件は▽構成員は2者等。
 電気単体企業又は電気JVの全ての構成員の要件は▽国、地方公共団体等が発注する工事で、平成19年度以降に完成した建築物の新築又は増築に係る電気工事の元請での施工実績▽日本以外に主たる営業所を有する建設業者以外の施工実績は京都府内におけるものとする▽対象経審における電気工事の年平均完成工事高が5000万円以上等。電気単体企業の要件は▽対象経審における電気工事の総合評定値が920点以上等。電気JVの代表者の要件は▽対象経審における電気工事の総合評定値が920点以上等。電気JVのその他の構成員の要件は▽対象経審における電気工事の総合評定値が740点以上等。
 管JVの要件は▽構成員は2者等。
 管単体企業又は管JVの全ての構成員の要件は▽国、地方公共団体等が発注する工事で、平成19年度以降に完成した建築物の新築又は増築に係る管工事の元請での施工実績▽日本以外に主たる営業所を有する建設業者以外の施工実績は京都府内におけるものとする▽対象経審における管工事の年平均完成工事高が5000万円以上等。管単体企業が満たす要件は▽対象経審における管工事の総合評定値が890点以上等。管JVの代表者の要件は▽対象経審における管工事の総合評定値が890点以上等。管JVのその他の構成員が満たすべき要件は▽対象経審における管工事の総合評定値が740点以上等。
 工事監理企業の要件は▽一級建築士事務所の登録等。
 移転支援企業の要件は▽宅地建物取引業の免許を受けている等。
 落札者の選定は、総合評価一般競争入札で行う予定。
 実施方針は3月末に公表する予定。令和4年4月に要求水準書案の公表、6月に特定事業の選定・公表、7月に入札公告、入札説明書等の公表、9月に入札参加表明書等の受付等、10月に事業提案書の受付、10〜11月に事業提案書の審査・ヒアリング及び採否の通知、12月〜令和5年1月に入札書の受付、開札及び落札者の決定・公表、2月に仮契約、3月に事業契約の締結を予定。その後、令和5年度頃から設計、各種申請手続き、仮移転住戸の補修等、6〜7年度頃に既存住宅解体撤去、建替住宅等の整備等(1期)、8〜9年度頃に既存住宅解体撤去、建替住宅等の整備等(2期)、10年度頃に既存住宅解体撤去、敷地の整備等(3期)を予定。
 府は、令和4年度当初予算案に府営住宅向日台団地整備事業費として2082万4000円を計上するとともに、債務負担行為として限度額55億6700万円を設定。
 アドバイザー企業等は三菱UFJリサーチ&コンサルティング、東畑建築事務所、弁護士法人御堂筋法律事務所。