県が発注した土木系「測量等業務」で、2021年(1月―12月末)の業務成績平均は過去最高の91・6点となった。前年89・8点を1・8ポイント上回り、90点台に乗ったのは初めて。8日、県土整備部のまとめでわかった。
同部県土総務課が各県土をはじめ、農林、建築、企業局など他部局の発注分を含め集計した。
評定の対象は予定価格100万円を超える業務。昨年1年間の完了検査数は532件と、前年585件に比べて大きく減少した。
主要業種の土木コンは平均91・4点で前年比1・7ポイント上昇した。各県土では米子91・9点を筆頭に、日野91・2点、中部90・8点、鳥取90・7点、八頭90・3点。米子と八頭には1・6ポイントの格差があり、八頭は3年続けて最低だった。
そのほか業種別平均は▼測量91・8点(前年89・4点)▼地質調査92・9点(〃89・9点)▼補償コン91・6点(〃90・7点)―。いずれも前年比1〜3ポイント上昇した。
同部は昨年1月に「評定要領」を一部改正。今回集計した検査はすべて新しい評定で行われており、平均点の上昇については「評定の見直しが影響している」(県土総務課)と見ている。
業務内容によっては満点が100点に満たないものがあり、新評定では満点を100点に補正して採点している。
同部は各社に対し、会社個々の平均点を2月末にかけて確認を依頼。各社過去3年の平均点をまとめており、新年度の総合評価「会社業務成績」に反映させる。
日刊建設工業新聞