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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/08

【群馬】古巻公民館建替へ


渋川市の古巻公民館建て替え工事が、2022年度に始まる。当初予算案で、施工ヤードの確保などの工事費5197万8000円を確保。第1四半期中の発注が見込まれる。本体工事費については9月補正予算で計上し、年内に発注する考え。過去の発注実績などを考慮すると、建築・電気・機械の3分離発注となりそう。順調なら9〜11月に業者選定を行う見通し。23年度中に建て替えを終え、24年度以降に外構などを仕上げる。
既存施設(八木原678)は1988年に農業用研修施設として整備、後に公民館へ転用した。建物規模はS造平屋、床面積645・94u。老朽化や手狭となっているなどの課題に対応するため、建て替えを決めた。既存施設を稼働しつつ、隣接地へ新施設を建設し、完成後に機能を移す。22〜23年度に新施設の建設に取り組み、24年度の供用開始を目指す。
20年度に委託した基本設計は神山設計(前橋市)が担当。実施設計は随意契約で同社へ委託しており、5〜6月ごろにまとまる見通し。
基本設計の段階では、建物構造をRC造とし、延べ床面積2500u程度とした。施設内部には移動式観覧席を有するホールを設置。災害時には、避難所として機能する。このほか、事務室や学習室、調理室、和室などの設置が見込まれる。発電設備として、太陽光パネルも設置する。
22年度は当初予算分の案件として、隣接する民地を仮駐車場や資材置き場に改良する工事を実施。また、既存公民館の、図書館に当たる部分が建て替え時に新施設と重なるため、先行して解体する。各案件を個別に扱うかなど発注方法は明らかにしていない。年度内に本体工事へ着手するため、第1四半期中には発注することになりそう。
本体工事の費用は9月補正予算で確保する見通し。工事規模から契約は議会案件となる。順調に進めば、9〜11月に入札手続きなど業者選定を行い、12月議会で契約議案を上程するながれ。
公民館関連の建設事業では、20年度に子持公民館の別棟改修工事を行っている。建築・電気・機械の3分離とし、建築はA・B等級、機械と電気はA等級を対象とした。いずれも市内に本店を条件とする一般競争入札で公告。今回の古巻公民館も同様の手法を採用する可能性が高い。
年内にも本体工事に着手し、23年度末までに新施設の整備を終える。24年度に既存施設から機能を移転した後に、外構部分など仕上げの工事に取り組む。また、同年度中に既存施設を解体する方針となっている。