徳島県は2021〜30年度の10年間を期間とする「第4次住生活基本計画案」をまとめた。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するため「新たな日常への対応(産業と技術革新、不平等をなくす、住み続けられるまち)」「カーボンニュートラルへの貢献(つくる責任つかう責任、気候変動対策)」「住まいのレジリエンス(住みつづけられるまち)」の三つの重点テーマに沿って、徳島ならではの取り組みを着実に推進する。
国の住生活基本計画(全国計画、21年3月策定)で「社会環境の変化を踏まえ新たな日常や豪雨災害等に対応した施策」「2050年カーボンニュートラルの実現に向けた施策の方向性」の2点が盛り込まれたことを受け、第4次計画では、省エネルギー対策の住宅割合を18年度の20%を23年度に23%、30年度に34%に拡大する目標を掲げた。
木造化・木質化に取り組む市町村(公共事業・民間支援)の累計数は21年度の4市町村を25年度に16市町村、30年度に24市町村全てとする。県公営住宅等長寿命化計画は22〜23年度に見直す。
特に配慮が必要な高齢者世帯数に対する、生活支援サービス付き住宅(有料老人ホーム、軽費老人ホーム、シルバーハウジング、サービス付き高齢者向け住宅)の割合は、20年度の81%を25年度に88%とし、30年度に95%とする。
公営住宅の供給目標量は6700戸(空き家募集6500戸程度、建て替え200戸程度)。誘導する居住面積水準は一般型が単身者で55平方b、2人以上の世帯で25平方b×世帯人数プラス25平方b、都市居住型が単身者で40平方b、2人以上の世帯で20平方b×世帯人数プラス15平方b。
提供:建通新聞社