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北陸工業新聞社
2022/03/08

【石川】羽咋市/12月議会の請負承認視野/駅周辺賑わい交流拠点整備/建築関連に13億円余

 羽咋市は、JR羽咋駅前の旧商業施設マルシェ跡地で計画する「(仮称)駅周辺賑(にぎ)わい交流拠点」の建築本体工事について、市議会12月定例会での請負契約承認を視野に、今後発注手続きを進める方針だ。新年度当初予算案に整備事業費16億9868万円を計上しており、うち外構や屋内公園を含めた建築関連に約13億8000万円を配分する。2024年夏の開業を目指す。
 事業は、市が所有する「交流・広場機能」(公共部分)に関するDO(設計と維持管理・運営一括化)と「商業機能」(民間部分)における公有財産(PRE)活用方式を採用した官民連携で進める。連携事業者には、エステック不動産投資顧問(金沢市)を代表企業とするグループを選定し、昨年12月に基本協定を締結した。
 グループの構成員は五井建築研究所、オカモト、エステック不動産で、協力企業としてカナショクとアイビックス北陸が加わる。これまでに五井建築研究所と実施設計の個別委託契約を結んでいる。
 市が発注する公共部分の建物は、立体的につながる公園をイメージしたS造4階建て延べ3000平方メートル程度で、1階にドトールコーヒーのカフェと一体となった図書・学習空間、2階に屋内公園やシェアキッチン、3階にeスポーツや各種イベントに利用できるスペース、4階に軽運動用のシェアスペースなどが入る。各階テラスには棚田や森を想起させる段状に積み重なった緑化を設ける。
 別棟となる平屋建ての民間部分には、無人のスーパーマーケットやフィットネスジムなどの入居を予定する。敷地面積は8500平方メートル程度。交流拠点施設の建設や維持管理などを含めた全体事業費は20億3900万円を見込む。
 新年度は建築工事のほか、交流拠点施設の周遊連絡道路となる市道羽咋101号線の稲荷橋の下部工(橋台)や、都市計画道路川原町線の本線部着工に備え消雪井戸なども施工する。整備用地にかかる家屋も解体し、用地取得の進ちょくを図る。
 市道羽咋101号線と川原町線の事業費は、補償費や用地取得費を含め、各4億円を見込む。交流拠点施設のそばを流れる長者川については、石川県が改修工事を進めている。

hokuriku