国土交通省は2022年度の新規事業化候補箇所として、四国8の字ネットワークの一部となる四国横断自動車道「宿毛内海道路(宿毛新港〜一本松)」と阿南安芸自動車道「奈半利安芸道路(安田〜安芸)」を盛り込んだと発表した。今後、県への意見聴取や第三者委員会など新規事業採択時評価の手続きを進める。
宿毛内海道路は宿毛市和田から愛媛県愛南町柏までの延長29・2`(高知県分9・7`)で、このうち宿毛新港〜一本松(延長4・7`、高知県分2・2`)と愛媛県側の御荘〜内海(延長7・6`)が事業化候補箇所となった。宿毛和田インターチェンジから宿毛新港までの区間は今回の事業化候補では見送られた。
奈半利安芸道路は奈半利町芝崎から安芸市伊尾木までの延長約13`で、このうち西寄りの9・1`区間が事業化候補となった。
今回の手続き着手に向け、M田省司知事は「県西部と東部地域に残る未事業化区間の中から、2カ所同時に手続きに着手されることとなり、大変うれしく思っている。新規事業化されれば、愛媛県や関西圏などの連携強化が図られ、本県のみならず、四国全体の経済活性化に寄与されることが期待できる。また、大規模災害発生時の緊急輸送道路の確保につながるなど、地域防災力が大きく向上する」と22年度の事業化を希望するコメントを発表した。
提供:建通新聞社