加賀市は、大聖寺八間道地内にある加賀看護学校の移転を計画しており、当初予算案に1億2500万円を盛り込んだ。新年度は基本・実施設計を進める。
移転先は市医療センター(作見町地内)の敷地内。新たな学校の構造は現学校(RC造4階建て延べ約5400平方メートル)と同じRC造を想定。少子化などの影響を受け、学生が減少傾向にある中、既存施設のすべての機能を使っていないことも踏まえ、新学校の建設規模は現学校より縮小される見通しだ。
2500万円を配分する基本設計の期間は3カ月。この中で他施設との併設や特色あるカリキュラムを行うために必要な設備などを検討する。実施設計には1億円を充当し、7カ月かけて推進する。市が医療センター周辺で計画する未来型のまちづくり「加賀ライズタウン」構想と連携を取り、新たな学校の管理・運営も含めた事業計画を進捗させていく。2025年春の開校を目指す。
約100人の学生が通う同学校は、かが交流プラザさくら(旧加賀市民病院)の隣接地に立地。実習機関である市医療センターと離れているため、移動に関する学生や講師の負担が大きい。このような状況下、地域医療審議会からの答申も踏まえ、より良い看護教育環境の充実に向け、今回の移転計画にいたった。