自然電力梶i代表取締役長谷川雅也氏、福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1−6福岡大濠ビル3階)は4日、京丹後市峰山町、大宮町に計画する「(仮称)京丹後市磯砂山風力発電事業」について、環境影響評価(アセスメント)の手続きに基づく計画段階環境配慮書案を明らかにした。
同社は、太陽光や風力・小水力等の自然エネルギー発電所の開発・EPC(設計・調達・建設)、運営・保守、アセットマネジメント・電力小売事業等を手がける。
京丹後市磯砂山風力発電事業は、風力発電所の出力が最大5万8800kw(風力発電機の単機出力4200kw程度×最大14基)規模で、京丹後市峰山町、大宮町に計画。事業実施想定区域は約971fで、このうち風力発電機の設置予定範囲は約71f。
風力発電機の形状は、普及率が高く発電効率が最も良いとされる3枚翼のプロペラ型風力発電機を想定。ローター直径(ブレードの回転直径)は最大約130m、ハブ高さ(ブレードの中心の高さ)は最大約110m、最大高さ(ブレード回転域の最大高さ)は約175m。
変電施設、送電線、系統連系地点については、現在検討中としている。
主な工事内容は、@造成・基礎工事等(機材搬入路及びアクセス道路整備、ヤード造成、基礎工事等)A電気・計装工事(送電線工事、所内配電線工事、変電所工事、建屋電気工事・計装工事)B据付工事(風力発電機据付工事(輸送含む))。
主要な工事工程によると、@造成・基礎工事等は2026年(令和8年)1月〜2028年(令和10年)12月(予定)、A電気・計装工事は2027年(令和9年)1月〜2029年(令和11年)6月(予定)、B据付工事は2028年(令和10年)1月〜2029年(令和11年)6月(予定)。
建設工事期間は2026年(令和8年)1月〜2029年(令和11年)6月を予定。試運転期間は2029年(令和11年)7月〜2029年(令和11年)12月、営業運転開始は2030年(令和12年)1月を予定する。
大型部品(風力発電機)は、舞鶴港から輸送する予定で既存道路を利用する。
計画段階環境配慮書は一般財団法人日本気象協会(東京都豊島区)が担当。
なお事業計画と配慮書の住民説明会が3月19日にプラザホテル吉翠苑(京丹後市峰山町)で開催される。
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府北部で計画の他の風力発電事業をみると、且s民風力発電(札幌市中央区)は、伊根町野村及び京丹後市弥栄町野中他に(仮称)太鼓山ウィンドファームを計画。発電所出力が最大7490kw(2000〜3000kw×3〜4基)規模で、京都府環境アセス条例手続き中(準備書段階)。
前田建設工業梶i東京都千代田区)は、宮津市、伊根町、京丹後市に(仮称)丹後半島第一風力発電事業、京丹後市に(仮称)丹後半島第二風力発電事業を計画。第一風力発電は発電所出力が最大5万1600kw(3200kw級〜4300kw級×最大12基程度)規模、第二風力発電は発電所出力が最大6万4500kw(3200kw級〜4300kw級×最大15基程度)規模で、それぞれ環境アセス手続き中(配慮書段階)。