日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/04
【群馬】前橋市の敷島浄水場配水池造成が着工へ
前橋市の敷島浄水場における配水池築造工事が、2022年度にスタートする。5000立方m級のステンレス製配水池2基を新設するもので、3カ年におよぶ工事となる。当初予算案では工事費2億4000万円を計上。また、23〜24年度の期間で、限度額21億6000万円の債務負担行為を設定した。工事発注の手法は明らかにしていないが、予算措置の状況などから2基の工事を一括して発注するもよう。工事規模や発注実績を考慮すると、JV編成による総合評価落札方式での条件付き一般競争入札が見込まれる。
敷島浄水場は設備類の老朽化に伴い、長寿命化事業を実施中。施設を稼働しながらの更新で、これまでに配水塔の工事が完了した。22年度からは新たな配水池2基の築造工事をスタートする。老朽化した既設配水池3基の代替施設として、ステンレス製で5000立方m規模を2基築造する。同浄水場内の余剰地で整備を行う。設計は日水コン(東京都新宿区)が担当した。
3カ年におよぶ工事となっており、当初予算案では、初年度分の工事費として2億4000万円を計上。また、23〜24年度を期間とする、限度額21億6000万円の債務負担行為を設定した。予算措置の状況を考慮すると、2基の築造を一括とする発注が見込まれる。
19年度に発注した配水塔築造は、本体工事と付帯する電気・機械設備を一括の案件として扱った。3者JVで、総合評価落札方式を採用。代表者の条件には、県内の本店・支店・営業所と、施工実績を盛り込んだ。構成員は市内本店の業者としている。同案件はヤマト・泉野建設・シノハラゼネラルJVが落札。予定価格は9億3854万円だった。今回の配水池築造工事も同様の方式で発注する可能性が高い。
3カ年で新たな配水池2基の整備を終える。25年度以降は、既存施設からの切り替え工事に取り組む。全体的な更新の完了は28年度が目標。
既設の配水池3基については、切り替えが完了した後に撤去する方針。池はいずれも地下にあり、それぞれの規模は◇1号配水池=れんが造、縦28・6m×横17・9m×深さ3・6m◇2号配水池=RC造、縦39・6m×横39・6m×深さ4m◇3号配水池=RC造、円筒形、直径40m、容積5000立方m−となっている。