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鹿児島建設新聞
2022/03/04

【鹿児島】南九州獣医学拠点/曽於市 予算案に20億

 曽於市は、鹿児島大学と連携して進める南九州畜産獣医学拠点新設の着工に向け、今後のスケジュール案を明らかにした。地方創生・産業動物飼育の2エリア整備に関して、早ければ4月にも工事入札を行う計画。全体事業費の大半を占める20億円規模の予算案を2022年第1回市議会定例会で審議していく。 

 財部高校跡地(約4万2000u)を活用して全3エリアの整備を想定。地方創生エリアでは、旧校舎(特別教室棟・RC造3階建2044u、教室棟・同1047u、管理棟・同2階建867uなどで構成)を改修して研究・教育施設とするほか、産業動物飼育エリアに牛舎(S造平屋建て約2300u)、鶏舎など備える。 
 22億8000万円余りの全体事業費(概算)を見込む中、今回の施工にあたって21年度3月補正予算案に工事請負費19億8700万円を配分。馬エリアも含む全体の敷地造成や外構、通信インフラ構築の費用も組み込まれている。ほか、22年度当初予算案にも4500万円規模の関連事業費を充てた。 
 先行着手した実施設計3業務(新設関係・衞藤中山設計、校舎改修・畠中設計、既存解体・ホカゾノ設計)は、いずれも3月末までに完了する見通し。順調にいけば4月にも工事入札へ移るとみられ、6月の請負業者決定、7月着工を見込む。発注方式等は明らかになっておらず、企画課によると引き続き関係課と詳細を詰めていくとしている。 
 跡地の所有権は今も県が所持。市は3月中旬までに無償譲渡での契約締結を目指す。残る馬エリアは屋内馬場や馬舎などの新設を構想するが、各整備の具現化に向け検討が続く状況。ほか外部環境の活性化事業として、財部駅周辺の整備をはじめ、民間空き店舗の利活用といった案も示されている。


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