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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/03/04

【群馬】新部長に眞庭氏濃厚 22年度県土整備部人事予想

2021年度の終幕が目前となり、人事異動の時期が近付いてきた。県県土整備部は清水昭芳部長をはじめ多くの要職職員が定年により退職する。清水部長の後任は眞庭宣幸技監というのが自然であり、誰が技監になるかが注目される。有力候補としては、後藤剛建設企画課長と宮前勝美道路管理課長があげられる。出先事務所は筆頭所長である前橋土木事務所の塚越保典所長、高崎土木事務所の松岡利一所長、太田土木事務所の松井政浩所長がそれぞれ退任を迎える。うち、前橋土木事務所長には県都市計画課の大塚雅昭課長を予想する。退任となる県庁の所属長級以上が5人、出先事務所長は8人と多いため、1年目の職員も含む大規模な異動が予想される。
21年度末で定年を迎えるのは◇清水昭芳部長◇林賢司契約検査課長◇須田広砂防課長◇下田美里下水環境課長◇川端洋介建築課長◇塚越保典前橋土木事務所長◇松岡利一高崎土木事務所長◇松井政浩太田土木事務所長◇根岸義男渋川土木事務所長◇石井和範伊勢崎土木事務所長◇金子弘沼田土木事務所長◇諏訪吉彦下水道総合事務所長◇諸田貞一上信自動車道建設事務所長――。また、特定ダム対策室が廃止される。一方で都市計画課まちづくり室に新設される、敷島プロジェクト推進主監に誰が就任するか注目されるところ。
【本課】
技監候補は後藤剛氏と宮前勝美氏が有力。それぞれに実績や実務能力には定評があり、違いと言えば定年までの残り年数といったところ。清水昭芳部長は1年部長だったものの中島氏、岩下氏と2年部長が続いていた。眞庭氏が退任となる24年度以降の部長を見据えた場合には、22年度技監候補の2人が最大の部長候補となる。24年度を迎えると退任まで後藤氏が1年、宮前氏は2年となっており、そこをどう見るかがポイントとなりそう。
後藤氏が技監に就任した場合、重要ポストの一つである建設企画課長には建設企画課経験のある宮前氏の就任が考えられる。一方で、宮前氏が技監に就任した場合、22年度で建設企画課長の2年目を迎える後藤氏が留任と見る。いずれの場合においても空席となる道路管理課長には、道路管理課の経験もある安中土木事務所の佐々木実所長を候補としてあげる。
本課課長のうち、21年度に退職するのは林賢司契約検査課長、須田広砂防課長、下田美里下水環境課長、川端洋介建築課長の4人。退職者が多い22年度で留任と予想するのは、2年目を迎える道路整備課の本木秀典課長のみ。他の課長は異動する可能性が高い。林氏の後任は、交通政策課長として手腕をふるう松井紀氏を充てる。松井氏の異動に伴う交通政策課長には、交通計画室長などの経歴もある藤岡土木事務所長の中川哲氏が就任と見込む。砂防課長である須田氏の後任は、砂防課次長の経験もある富岡土木事務所の村上誠所長を予想。企業局団地課長として活躍する木村正明氏は下水道総合事務所長の経験もあることから、退任する下水環境課長の下田氏の後任へ。また、建築課長の川端氏の後任には、住宅政策課長として3年間務めた井上修氏が適任か。井上氏の異動により空いた住宅政策課長のポストには、近年の傾向を踏まえ教育委員会管理課の杉田琢己建築主監が就任となりそう。
敷島公園周辺整備が本格化することを考え、都市計画課長の大塚雅昭氏は前橋土木事務所長に就任と見る。空いた席には、都市計画課次長も務めた八ッ場ダム水源地域対策事務所長の小島康弘氏ではどうか。
足立文玄課長の河川課は国土交通省からの出向によるポストであり、異動があったとしても継続して国土交通省からの出向となりそう。
【出先事務所長】
出先事務所長で定年を迎えるのは◇塚越保典前橋土木事務所長◇松岡利一高崎土木事務所長◇松井政浩太田土木事務所長◇根岸義男渋川土木事務所長◇石井和範伊勢崎土木事務所長◇金子弘沼田土木事務所長◇諏訪吉彦下水道総合事務所長◇諸田貞一上信自動車道建設事務所長――の8人。また、本課の予想で多くの所長を異動としたため、その後任も考える。
本課の予想で前橋土木事務所長には大塚雅昭都市計画課長が就任と見ている。高崎土木事務所長である松岡氏の後任には、桐生土木事務所の総見良二所長を充てる。総見氏の後任には、交通政策課道路交通計画室長の剣持康彦氏と推測。また、太田土木事務所長の松井氏が定年した空席には、館林土木事務所長の小竹彰氏と予想する。空いた館林土木事務所長には、都市計画課で次長を務めている島崎昇氏でどうだろうか。
本課予想で空席となった藤岡土木事務所の所長には、22年度に廃止される河川課特定ダム対策室長の宮崎義明氏と見る。同じく空席となる富岡土木事務所長には高崎土木事務所副所長の石坂聡氏を予想。さらに、安中土木事務所長には河川課水害対策室長の米山智雄氏と見込む。八ッ場ダム水源地域対策事務所長については、ダム完成に伴い発注量が大幅に減少している現状を鑑みると、同じ施設内に事務所を構える上信自動車道建設事務所長と兼任となる可能性がある。初の兼任所長として、八ッ場ダム水源地域対策事務所長も務めた、契約検査課地域工事検査主幹である霞剛春氏を候補とする。
退任により空席となる渋川土木事務所長には、渋川土木事務所の経験がある道路管理課交通安全対策室長の木内弘二氏を予想した。伊勢崎土木事務所長は前橋土木事務所副所長である三川達也氏を見込む。沼田土木事務所長には、次長経験がある都市計画課まちづくり室長の青木潔氏と推測。下水道総合事務所の諏訪所長退任後には、下水道総合事務所で副所長を務めている益満義博氏を充てる。
一方で、中之条土木事務所の小野光明所長は、就任1年であることや宮内弘次長が定年を迎えるため留任と見る。
【室長・主監・副所長】
後任を考えなくてはならないのは定年を迎える武笠雅彦太田土木事務所副所長の後任候補。また、本課や出先事務所長の予想で大幅な人員異動をしているため、多くの空席を検討する。
前橋土木事務所の副所長は、建設企画課の松田隆行次長を見込む。高崎土木事務所副所長は、西毛広幹道の高崎工区が本格化する年でもあるため、道路整備課次長の川端宏充次長を推測。また、太田土木事務所副所長には桐生土木事務所次長の大前晋一氏を、下水道総合事務所の副所長には下水環境課次長の根岸孝典氏を予想する。
霞氏の異動により空席となった契約検査課地域工事検査主監の後任は、契約検査課次長の富岡道晶氏と見る。河川課水害対策室長に河川課次長の金井亘氏、交通政策課道路交通計画室長に監理課次長の鈴木修氏、道路管理課交通安全対策室長には県警本部に出向している石坂信浩氏、都市計画課まちづくり室長にはみどり市に出向している黒岩秀樹氏をそれぞれ予想してみる。
建設技術センター事務局の茂木好文局長は就任から2年を経過しているため異動と見込んでおり、その後任として砂防課次長の小池尚樹氏を充ててみる。
注目の新設ポストである都市計画課まちづくり室敷島プロジェクト推進主監には、都市計画課で公園緑地係の経験もある藤岡土木事務所次長の山田真次氏を見込む。
最後に、県土整備部の筆頭課であり部の技術系人事を所管する重要なポストとして例年予想している監理課次長の後任だが、本課補佐クラスからの昇任と見る。監理課技術次長は他部局との折衝が必要不可欠であり、多様な行政手腕が求められる。そのため、道路企画室や高崎土木なども経験した道路整備課補佐の箱田好則氏を候補としたい。
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ことしも筆者なりに予想を書いてみたが、日ごろの取材を通して得た憶測の域を出ていない内容であり、他意がないことをご理解いただきたい。
年度末で退職される皆さま方には、長きにわたるご活躍に敬意と感謝の意を表すとともに、今後のさらなるご活躍を祈念申し上げます。