佐渡市の渡辺竜五市長は1日に初日を迎えた市議会3月定例会で施政方針演説を行った。
渡辺市長は「佐渡島の金山」がユネスコの世界文化遺産に推薦されたことについて「佐渡金銀山の普遍的な価値の証明と未来への継承、文化を活用した魅力あふれる地域づくりの取組を進め、国内外への発信や受入体勢の整備を進めていく」と意欲を示した。
また、2022年度予算編成にあたっては「6つの柱を基本とし、地域コミュニティの確保、子どもからお年寄りまで元気で活躍できる社会、起業および創業の積極的な展開と島内企業の経営拡大、移住・定住のより一層の促進、暮らしに不可欠なライフラインの安定化、デジタル化の促進などへの対策に力点を置いた」と説明した。
主要施策のうち、「防災・減災で安全安心な島づくり」に関しては、老朽化が著しい相川消防署高千出張所の建設工事を進め、地域防災拠点の整備により消防力の強化を図るほか、「子どもから高齢者まで市民が夢や希望のもてる島づくり」では子育て世代や若者が集い、交流できる地域の拠点整備に向け、図書館機能の移転を含めた佐和田行政サービスセンターの活用を図るため、関係機関や市民と意見交換等を行い、基本計画策定を進めていく考えを示した。