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北陸工業新聞社
2022/03/04

【福井】越前瓦生かす新たな陶建材を研究/福井県瓦工業協同組合総会開く/22年度事業決める

 福井県瓦工業協同組合(新谷孝雄理事長)の2022年度通常総会は2日開催され、販売事業推進や、新商品開発事業などを推し進める22年度の事業計画などを、原案通り審議了承した。
 総会の会場は、福井市下六条町のユー・アイふくい。
 新谷理事長が、冒頭挨拶。屋根工事業協同組合をはじめ、関係諸団体と連携を図り、業界発展に尽くす意欲を示した。
 来賓の県中小企業団体中央会の井上祥一氏が、島根県の先進的な連携事業を紹介し、祝辞した。
 21年度は、工事単価の見直しや働き方改革、瓦業界が持続可能なよう地域産業発展に努力した。
 22年度も継続し、特に瓦本来の耐久性や機能性、経済性、景観美など優れた点を、工務店や設計事務所、官公庁などに広報宣伝。越前瓦の特性を生かした新たな陶建材が、建築物により採用されるよう研究。従来の量産化による低価格の追求より、雪国特有の寺社や、高級住宅にシフトへ。高い耐久性を生かし、今後の屋根改修や、葺替え需要に対応したい考え。
【越前瓦と石綿(アスベスト)について】
−総会の報告事項 越前瓦は、粘土を焼成して作る焼き物(粘土瓦)。原料粘土(原土)は、採掘現場において品質チェックされた良質な粘土のみを使用している。釉薬も、石綿を使用していない。最高温度1200度の還元焼成で焼き締まり、吸水率は低い。耐寒性の高い瓦として、寒冷地や降雪地に最適の瓦となっている。製造において、石綿を原材料に使用したことは一切ないとしている。

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