東大阪市は、2022年度の当初予算案を発表した。建設事業費は対前年度当初比32・4%増となる112億0618万円。主に市営住宅整備事業、ごみ処理施設整備事業、小中学校建設事業などに充てる。
市営住宅整備事業には、測量業務に140万円、設計に2900万円、住宅整備工事に4億8890万円などを計上。また、住宅地区改良事業として、荒本地区(荒本住宅C棟建設事業)に2億5208万円、北蛇草地区(北蛇草住宅C棟建設事業)に4億5345万円を投入。25年度までの債務負担行為として限度額57億3280万円を設定する。
市が公表した荒本住宅C棟建設事業のPFI実施方針見通しでは、23〜25年度を事業期間とし、事業者は整備業務と入居者移転支援業務を担うことを念頭に実施方針の策定を進めている。北蛇草住宅C棟建設事業については中林グループ(代表=中林建設、構成=アイ・エフ建築設計研究所、長瀬建設、澁谷建築コンサルタント事務所、東洋コミュニティサービス)をPFI事業者に特定し、1月に基本協定を締結した。
ごみ処理施設整備事業には3億0164万円を投じる。東大阪都市清掃施設組合新工場建設事業として旧第三工場の跡地に新ごみ処理焼却施設となる第六工場を建設する計画で、22年度に発注方式を特定し、同年度中に事業者を募集する。新工場棟の規模は鉄骨・鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建てで、建築面積は約4000平方b。新処理方式はストーカ式焼却炉119d×2炉で最大処理能力は238d/日となる。
学校関連では、小学校建設事業の設計業務に7046万円、工事に3億2020万円を充当。中学校建設事業には設計業務に1707万円、工事に1億6010万円を確保した他、日新高等学校整備事業として工事費1億5500万円を盛り込んだ。
土木関連では、道路新設改良事業に4億1060万円、道路舗装事業に5億1680万円、交通安全施設整備事業に5億4732万円などを配分する。
この他、本庁舎の長寿命化に関連する改修費として2億5290万円、勤労市民センターの改修工事に1億3395万円、リージョンセンターの改修工事に1億2270万円、総合体育館の改修工事に1億2600万円、高井田保育所解体事業に2億1000万円などを計上した。
予算案の総額は対前年度当初比4・1%増の3843億2298万円。このうち、一般会計は対前年度当初比3・1%増で2098億3361万円、下水道事業会計は同1・8%減で313億7126万円(建設改良費は32億6401万円)、水道事業会計は同2・5%増で135億6174万円(同30億0375万円)となる。
提供:建通新聞社