四街道市は3日、定例会記者会見をオンラインで開催し、第1回定例議会に上程する3月補正予算案や2022年度当初予算案について説明した。補正予算案で、庁舎整備工事に総額49億9400万円、同工事監理業務委託には総額1億145万1000円の5か年継続費を設定。また、22年度当初予算案では、庁舎整備事業15億5370万2000円、南小こどもルーム建設工事4791万5000円、千代田地区地域包括支援センター整備工事2113万1000円を措置した。鈴木陽介市長は記者会見の冒頭、新庁舎の整備に関して「事業の精査を行いつつ、可能な限り費用削減に努め、市民と共に造りたい」と述べた。新庁舎建設工事は、従来型の一般競争入札で発注する方針。
鈴木市政で初めて編成される一般会計は、前年度当初比8・9%増の319億6000万円。骨格予算となっている。普通建設事業費は同104・3%増の30億7605万8000円。内訳は補助事業4億8119万3000円(同11・6%減)、単独事業25億9486万5000円(同169・9%増)。
庁舎整備工事の継続費の年割額は、21年度0円、22年度15億3115万4000円、23年度22億9673万円、24年度6億5716万5000円、25年度5億895万1000円。実施設計をINA新建築研究所、また実施設計等支援を千葉県建設技術センターに委託している。INA新建築研究所が手掛けた基本設計で、新庁舎の基本理念に「防災拠点となる庁舎」「全ての人にやさしい庁舎」「環境と調和した庁舎」「経済性のある庁舎」「市民サービスや事務効率の向上を目指した庁舎」を掲げている。
建設地は、鹿渡無番地にある現庁舎敷地約1・8ha。新庁舎の規模は▽新築棟1=RC造4階建て、延べ床面積8020・69u▽新築棟2(ラウンジ部分)=S造平屋、床面積131・09u▽公用車車庫=S造平屋、床面積148・5u▽倉庫=S造2階建て、延べ床面積612u▽防災備蓄倉庫=S造平屋、床面積52・5u▽アプローチ歩廊=S造平屋、床面積252u。
主に、22〜23年度の第1期工事で新築棟を建設し、24年6月初旬に既存本庁舎の機能を新庁舎に移転。24〜25年度の第2期工事では、本館の解体、新館の減築・改修、分館・新分館の改修を実施。25年度中に第2庁舎や青少年育成センターの機能を新館に移転し、25年中の開庁を目指す。
南小こどもルームについては、利用者数の増加が見込まれるため、南小学校敷地内に3つ目の専用施設を建設し、23年度の開設を目指す。
池花2―22―4にある旧県住宅供給公社現地販売センターの改修により、高齢者を包括的に支援する千代田地区地域包括支援センターを整備する。敷地面積は495・34u。建物は木造、延べ床面積108・48u。駐車場の整備なども行う。
そのほか、舗装修繕工事6754万円、交通安全施設整備工事5251万4000円、都市公園維持補修工事3780万円を計上している。
水道事業会計は、収益的支出17億9224万1000円、資本的支出14億5925万6000円。配水管整備事業などに14億3517万1000円を確保。
下水道事業会計は、収益的支出21億6059万3000円、資本的支出4億7561万7000円。汚水管整備事業など1億2822万8000円を盛り込んでいる。
21年度一般会計補正予算案第8号は、9億7972万6000円を追加し、総額を367億8844万2000円とする。次期ごみ処理施設整備事業(地下水状況調査等業務委託)の継続費を廃止する。