建設新聞社
2022/03/03
【東北・岩手】岩手県が陸前高田オートキャンプ場の施設整備プロポ
岩手県は、指定管理予定者と設計・施工者を一括して選定する公募型プロポーザルとして「陸前高田オートキャンプ場施設整備事業」の手続きを開始した。参加表明書の提出は今月16日正午まで、技術提案書の提出は4月6〜8日17時までとし、同月下旬に基本協定を締結する予定。担当は商工労働観光部観光・プロモーション室となる。
参加者の構成要件は、複数の構成員からなる連合体(コンソーシアム(企業連合))または単社。企業連合を構成する場合は▽構成員は指定管理予定者、調査設計業務を担当する者(設計担当構成員)、建設工事を担当する者(施工担当構成員)からなるものとし各構成員は建築工事、土木工事各1社(資格要件を満たす場合は同一も可)。資格要件を満たす場合は設計・施工構成員の同一も可▽代表者には指定管理予定者を充てる−など。
資格要件は、指定管理予定者は▽単社または複数の構成員による構成されたグループ▽キャンプ場の運営実績−など。土木設計者は▽2020・21年度建設関連業務競争入札参加資格者名簿に登録▽会社として測量士が5人以上在籍−など。土木施工者は▽20・21年度県営建設工事競争入札参加資格者名簿の土木工事A級に登録など。建築設計者は▽同名簿に登録▽会社として1級建築士または2級建築士のいずれかの技術者が2人以上在籍。ただし1級建築士は1人以上在籍−など。建築施工者は同名簿の建築一式工事A級に登録など。いずれも県内に主たる営業所。
同事業は、東日本大震災以降、施設の利用を停止していた陸前高田市小友町獺沢地内の「陸前高田オートキャンプ場」 のリニューアルに向け、施設再開後の指定管理予定者の運営方針に合わせた整備を行い、テントの大型化やキャンプ場利用者のニーズの多様化などに対応した施設となるよう利便性やサービス向上を実現可能とする施設整備を行うもの。一般会計2月補正予算案に新規事業として事業費を計上している。
敷地面積は22・4f。地元特産品の販売箇所を設けるなど地域経済への波及効果が期待できる施設とする。また、キャンプ場の用地、建築物の構造などは提案内容により変更可能とし、提案する内容に基づき設計を行った上で用地造成工事、既存建築物の解体、改修、新施設の建築を行う。
現在の施設はセンターハウス1棟、テントサイト108区画、多目的サイト1面(4780平方b)、ケビン10棟、サニタリーハウス4棟、ドームハウス4棟。ドームハウスは全て撤去し、グランピング施設を新設する方針。指定管理者については、別に設立する選定委員会において、同事業で選定された予定者を対象に要件などを審査する。
予算上限額は6億0271万5000円。内訳は調査設計が建築110万円、土木5126万円。建設が建築4億0737万7000円、土木1億4297万8000円(いずれも税込み)。
調査設計が7月31日ごろまでを予定し、工事の基本最長工期は23年2月28日まで。
提供:建設新聞社