滋賀県湖東土木事務所は、多賀町地先の多賀醒井線の、供用済区間に続いて改良予定の最終区間となる「久徳工区」約1・4qについて、国道306号に変則的な形で合流する既存線形の再検討も含めた委託済みの概略設計を今年度完了見込みで、地元協議等を経て道路仕様が確定すれば、早ければ22年度にも詳細設計を委託し、予算措置等が順調にいけば23年度にも初弾工事を発注・着工したい意向。
今年度、国土開発センター(本社・石川県金沢市、京滋営業所・草津市)に委託した多賀町久徳地先の県道多賀醒井線「久徳工区」設計業務は、延長約1・0qの道路概略設計、延長約0・4qの道路予備設計、1ヵ所の平面交差点予備設計。
道路概略設計約1・0qの設計条件は道路規格第3種3級、設計速度時速40q、車線数片側1車線、歩道有り、国道306号を主要交差道路とし、比較選定による最適線形の選定と、主要構造物計画や関係機関との協議資料作成を行う。道路予備設計約0・4qでは、同様の条件で路線選定、函渠、逆T擁壁、U型擁壁、管渠など。平面交差点1ヵ所の予備設計では同様条件、接続道路規格第3種2級・同設計速度時速60qで、平面・縦断設計、横断設計、交差点容量・路面標示、地元および警察協議向け資料作成など。
県道多賀醒井線は、久徳集落付近まで片側1車線・2車線で片側歩道を備えた道路を供用済み。未整備の最終区間約1・4qは久徳集落内を通る幅約4〜5bの既存道路を改良する計画で、終点となる国道306号への接続点が現在は信号等がなく変則的な角度の一旦停止標示のみで国道へ進入しており、整備にあたっては予備設計で安全性等の観点から検討。地元協議等を経て線形等道路仕様が確定すれば、22年度の詳細設計から23年度の初弾着工を目指す。
提供:滋賀産業新聞