トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2022/03/03

【東北・秋田】イリソ電子工業が秋田県横手市に新拠点工場建設

 イリソ電子工業(横浜市港北区新横浜2の13の8 鈴木仁代表取締役社長)は2日、秋田県横手市への工場建設に向けて、秋田県庁で立地協定締結式を行った。今後、設計を委託し、2023年4月の着工、25年4月の操業を目指す。
 同社は、自動車用コネクタの製造、開発、販売を中心に、多岐にわたる分野の電子機器を手掛ける総合コネクタメーカー。茨城県のほか中国、フィリピン、ベトナムに生産拠点を構え、アジアとドイツ、アメリカで営業を展開している。
 生産体制の拡充、BCP(事業継続)の観点から、国内に第2の生産拠点を設けるとし、このほど秋田県から誘致企業認定を受けた。
 新工場の施工地は横手市柳田4の2地内の5万8000平方bで、横手第二工業団地内の一画。施設はS造平屋一部2階建て、延べ約2万2000平方bを想定しており、自動車用コネクタを中心に製造する。従業員は秋田県での採用を優先したいとしており、先行して30人を雇ってほかの工場で研修し、100人程度で操業、5年程度で200人に増員する。総投資額は50億円。
 鈴木仁代表取締役社長は「国内工場がある茨城県と距離が離れ、災害が少ない地域であること、2拠点が太平洋側と日本海側に分かれること、高速道ICとの近さなどを評価して進出を決めた。新工場をマザー工場にしたい」と抱負を述べた。
 秋田県の佐竹敬久知事は「輸送機産業の振興を目指す県の方針に沿った誘致であり、感謝する。県民の賃金向上、産業構造の近代化に向け象徴的な業種であり、県のリーディング企業になってほしい」と期待を寄せた。

 提供:建設新聞社