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建設経済新聞社
2022/03/02

【京都】市営住宅基本計画改定案 建替えでBOT方式のPFI検討も 除却は206戸、跡地活用も

 綾部市は1日、市営住宅基本計画の改定案を発表した。
 計画の対象は綾部市が管理する市営住宅等。綾部市の市営住宅は、直接建設型(綾部市が直接建設し供給)が公営住宅19団地(114棟、223戸)、その他住宅4団地(6棟、18戸)、改良住宅1団地(2棟、4戸)、地域優良賃貸住宅1団地(2棟、2戸)の合計23団地(124棟、247戸)(その他住宅の4団地のうち2団地は公営住宅の19団地と重複)。また平成27年度から事業を開始した借上住宅は6団地(6棟、40戸)で、合計すると287戸。
 計画期間は令和4年度から令和13年度まで。
 計画における目標管理戸数は、需要推計結果に基づき170戸程度とする。
 団地別活用手法の判定結果によると、現地建替は39戸で綾中(簡二)、川糸(簡二)、宮代(簡二)。維持管理が42戸で水源の里市茅野(木)、水源の里大唐内(木)、ルナコート綾部(準二)、GR−Y大島町(準二)、ボヌール(準二)、レ・フルール(準二)、ル・ボナー(準二)、スタジオーネ神宮寺(準二)。改善が16戸で宮代(耐火)、、栗橋(簡二)。新規供給(新規借上)が73戸で各年上限10戸程度。
 用途廃止は209戸。除却が206戸で西神宮寺(木)、中神宮寺(木)、東神宮寺(木)、上野(木)、藤山(木)、川糸(木)、野田(木)、味方(木)、寺(簡二/簡平/木)、大谷(簡二)、明知(簡二/簡平/木)、井倉(簡二)、高津(簡平/木)、沢(木)、愛宕(簡二/簡平)、中上林(木)。譲渡検討が3戸で中筋西(木)、志賀(木)、睦寄(木)。
 建替については、社会・経済情勢や市の財政状況、従前の居住者との意向調査等を勘案して実施時期を定める。なお建替は、直接建設型や借上型にかわる新たな手法としてPFI方式の一つで「民間事業者が建設し、借上住宅として一定期間管理した後、最終的に市が引き渡しを受ける」BOT方式についても検討を行うとした。
 借上事業については、令和4年度の新規借上戸数は8戸を予定。令和5年度以後は、年あたり10戸程度を上限として計画期間終了時点における113戸を目標に供給を進める。
 用途廃止(譲渡・除却)は、耐震性に問題のある団地で先行して住み替えを進め、用途廃止のうえ除却する。極めて小規模の団地は従前居住者への譲渡についても検討を行う。その他の各団地は募集停止とし、自然退居や他の存続団地(借上団地を含む)への住み替えにあわせて用途廃止のうえ除却する。
 計画に基づく用途廃止が計画期間中に完了した場合、以後しばらくは需要と供給が均衡する見込み。令和18年には借上住宅の当初計画期間が終了するため、契約期間の更新判断によって需要に応じた供給の調整が可能となる。
 用途廃止団地の跡地は、新たなまちづくりを視野に入れ、インフラ整備や民間への売却等を検討する。