社会福祉法人などの22年度施設整備計画で、県社会福祉審議会は2月24日、国庫補助の協議にあたる13件の優先順位を決めた。うち21年度補正に補助要望があった6施設の優先順位も決定。5件については国補正の活用に向けて協議に入っている。(=●面参照)
各法人の施設整備にあたっては、国内示があれば国と県が補助金(国2分の1、県4分の1)を交付して支援。県は昨年9月、法人に対して22年度事業と21年度補正事業について申請要望を照会していた。
この結果、13法人が施設整備の補助を要望し、うち6法人は前倒しで21年度補正の活用を希望した。
ただ、22年度の国予算は昨年度並みの48億円あまり。昨年度の県内配分は3700万円にとどまっており、22年度事業についてはかなり絞られることになりそう。国からの内示は6月ごろにある。
また、21年度補正の国予算は85億円あまりと、昨年度国補正23億円あまり(県内配分2億円あまり)を大きく上回っており、要望のあった青年海外協力協会の多機能型施設新設(南部町)など5件で国との協議を進めている。
このほか市町村と社会福祉法人が実施する放課後児童クラブなど4施設に補助金の交付が決まった。放課後児童クラブでは、米子市が啓成小学校の改築に伴い、啓成なかよし学級(同市博労町)を21〜22年度の2カ年で改築する。規模は鉄筋コンクリート造156・55平方b。昨年6月に着工しており、22年9月に開所させる。事業費7100万円。大国館DOSUKOIスポーツは米子市旗ヶ崎に放課後児童クラブを整備する。木造339・71平方bの建物は6月に着工して来年4月に供用させる。事業費1760万円。学校法人かいけ幼稚園は米子市新開に「かいけわくわくキッズ」を創設する。規模は軽量鉄骨造一部木造142・55平方b。5月に着工して9月の開所予定。事業費2900万円。
また、徳吉薬局が鳥取市湖山町東に病児保育施設を整備する。木造在来軸組立工法243・6平方bは4月に着工後、10月の完成予定。事業費5800万円。
日刊建設工業新聞