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建通新聞社
2022/03/01

【大阪】八尾空港西側跡地活用に関するマーケット・サウンディング調査を実施

 八尾空港西側跡地検討会議(国土交通省大阪航空局、財務省近畿財務局、大阪市、八尾市)は、大阪航空局が所管する国有地の八尾空港西側跡地約9・2fの活用に関するマーケット・サウンディング調査を実施する。同跡地は八尾富田林線や大阪中央環状線に近接し、大阪メトロ八尾南駅前にあるアクセスの良い立地で、地域活性化につながる都市機能の導入や土地利用が期待されている。今回、同跡地を活用する意向がある民間事業者に対して市場調査を行い、まちづくりのコンセプトとなる「複合機能都市拠点」の導入を前提とした参画意向、市場性の有無などを把握し、同用地の活用案を広く求める。
 まず対話の参加意向確認で3月9〜23日にEメールを送り、参加申し込みと提案概要は4月20日〜5月20日に提出、6月上旬に対話を実施する。
 同跡地の所在地は大阪市平野区長吉川辺3ノ206ノ1、八尾市木本110ノ1、八尾市空港2ノ15ノ2。
 土地面積は大阪市域が約2万1200平方b、八尾市域が約7万0700平方b。用途地域は大阪市域が第一種住居地域(建ぺい率80%、容積率200%)、八尾市域が準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 コンセプトは地域の活力と元気を引き出す「複合機能都市拠点」。八尾市域ではA地区6・2fに商業・業務、文化など(住宅不可)の一体的な活用、南西側の一部B地区1・2fに商業・業務、文化、住宅など、大阪市域ではC地区1・7fと東西方向道路を挟んだ南側D地区0・7fに住宅、業務、生活利便(教育環境、子育て支援、地域コミュニティー機能など)の導入を求める。
 都市基盤整備では▽東西方向道路(幅員16b、延長約700b)、南北方向道路(幅員12b、延長約100b)▽駅前広場約2900平方b▽自転車駐車場約3000平方b(1200台分)▽八尾南駅と接続する歩行者専用立体通路(幅員7b、エレベーター2基、エスカレーター4基)▽歩行者専用通路(幅員3b)―を想定しており、事業者が整備費用を負担することを前提とする。
 対話の中では、A〜D地区で導入可能な機能の施設概要・規模・配置、都市基盤整備費用、想定スケジュール、南北方向道路などの意見を求める他、用地売却条件関連で土壌汚染調査などの対策方法や対策費用、もと長吉車庫の活用方法、八尾空港との一体的な活用で周辺地域のにぎわいにつながる提案、開発で生じる課題などの意見を求める。
 同用地の他、▽大阪府が所有する八尾市内の更地(八尾市木本107ノ6他)約480平方b▽大阪メトロの八尾検車場(大阪市平野区長吉川辺3ノ504ノ3の一部)▽大阪市道平野区第2001―40号線(大阪市平野区長吉川辺3ノ621の一部)▽八尾市道大正第165号線(八尾市若林町1ノ1)約2100平方b―の4カ所を同用地と一体的に活用することを前提とし、大阪市のもと長吉車庫用地約1万1100平方b(大阪市平野区長吉長原東3ノ940他)は同用地と一体活用を検討している。

提供:建通新聞社