トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2022/02/28

【鹿児島】県土木部の総合評価 来年度から加点項目新設

 県土木部は2022年度から、総合評価方式に新たな加点項目を設ける。現場の働き方改革や生産性向上を推進する企業に目を向けたもので、週休2日やICT施工の実績、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用状況を評価。3項目合わせて0・5点を上限とし、業界の担い手確保・育成につながる取り組みを後押しする。 

 三つの柱を盛り込んだ新たな加点項目は、新・担い手三法に示された「働き方改革の推進」や「生産性向上への取り組み」を評価するもの。3項目を合わせた上限点(0・5点)を設け、22年度から運用する。 
 週休2日の評価は、前年度の工事で4週6休以上の実績があることが条件。加点の内訳は、4週8休で0・3点、4週7休は0・2点、4週6休は0・1点とする。 
 ICT施工は、過去2年間の工事実績をベースに評価。簡易型ICT(必須項目=3次元設計データ作成、3次元出来形管理等の施工管理、3次元データの納品)は0・2点、ICTを全面活用(簡易型3項目のほか、3次元起工測量、ICT建機による施工も含む)した場合は0・3点を加点する。 
 週休2日、ICT施工とも実績の件数は問わず、該当する工事が1件でもあれば可。複数ある場合は、上位の点数で評価する。対象は一般土木・海上工事が県の発注工事、橋梁上部工は案件が少ないため、県のほか国・特殊法人・市町村まで含めた県内の発注工事が対象となる。 
 CCUSの活用は、21年6月から試行を始めた工事成績評定での加点(事業者・技能者登録率、就業履歴蓄積率の指標達成で加点)に続く取り組み。総合評価方式のインセンティブは、元請け企業が登録済みであれば0・1点、カードリーダーを設置運用していれば0・2点を加点する。 
 運用に当たって、監理課では「今回追加する評価項目は、新・担い手三法を踏まえた企業の取り組みに目を向けたもの。今後も状況に応じて見直しを図っていきたい」としている。  


鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK