富山県議会2月定例会は25日開会し、新田八朗知事が提案理由説明を行った。
まず、前年度と同程度の規模を確保した一般会計予算について、「1月・2月補正をあわせた15カ月予算では2・3%増の6855億円となる」と説明した上で、「新型コロナ対策と社会経済活動の両立、成長戦略の推進に向けて必要な施策を盛り込んだ予算」と位置づけた。
公共交通の整備に向けて、「持続可能な公共交通の確保を図るため、地域公共交通計画の策定に必要な調査検討を実施する」との考えを示し、AI・ICTを活用した交通サービスの導入支援、城端線・氷見線の新交通体系検討も行うとした。組織の見直しとして、交通政策局を新設し、体制を強化。富山空港では、民間活力の導入可能性を調査する。
公共インフラ・ニューディール政策については、老朽化対策や社会資本整備に努めるとし、「河川堤防や道路防災対策の目標を1年前倒しで達成できるよう、県土の強靱化を加速化し、県内経済の活性化を図る」と強調した。民活導入では、「武道館が実施設計から、高岡テクノドーム別館が維持管理・運営からPFIを採用し、事業者選定に着手する」と表明。新川こども屋内レクリエーション施設は、整備基本計画を策定し、民活導入可能性調査を進める。