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　三重県県土整備部は、ＡＩカメラなどを活用していくための「中間計画」の考え方を公表した。２０２１年度中に中間計画をまとめるため、今後、将来カバー率などを設定する。
　20年度に都道府県として全国で初めて主要道路10カ所にＡＩカメラによる常時観測システムを導入した。21年度に入り、道路情報板を活用してコロナ禍での行動変容を促すとともに、四半期ごとの道路交通レポートの公表を開始した。22年度以降も前年対比を加えながら情報量を拡大させる。
　平常時だけでなく、災害時にも安全で円滑な通行を確保していくため、ＡＩカメラの設置台数を増やしていく必要がある。平常時に必要な主要渋滞箇所、観光地、インターチェンジアクセス道路などに加え、駅周辺や、災害時の異常を検知できるように緊急輸送道路、冠水危険箇所、積雪危険箇所などに広げる必要がある。
　中間計画では、対策として優先度の高い箇所から計画的に設置し、カバー率を増加させていくため、既存カメラや民間カメラの活用、国との連携、他の交通データ（ＥＴＣ２・０など）との連携を進め、災害時の的確な情報発信、道路管理の効率化などに活用することなどを盛り込んだ。また、カメラとＡＩ路面標示劣化検知システムや路面振動検知の導入、通報システムの構築と連携させ、日進月歩するＡＩ技術を積極的に取り入れるとした。
　設置台数は、新設カメラ、既存カメラ、民間カメラを合わせておおむね１００基。設置期間は22〜26年度。

提供：建通新聞社