建通新聞社(東京)
2022/02/28
【東京】都 葛西公園ビジターC、デザイン案公募
東京都港湾局は、葛西海浜公園に建設するビジターセンター(仮称)のデザインアイデアを公募する。都内で初めてラムサール条約湿地に登録された公園のため、景観や環境に配慮した工夫を設計に取り入れたい考え。応募資格は問わず、誰でも参加できる。3月25日まで応募を受け付け、公園利用者や都民からの投票などを経て6月下旬に採用アイデアを決定する。
建設予定地は葛西海浜公園(江戸川区臨海町6丁目)にある西なぎさの「葛西渚橋」の南側。干潟の重要性や魅力を発信するとともに、人々の交流拠点として建設する。
「葛西海浜公園保全活用計画」(2020年度策定)の中間まとめ段階でビジターセンターのイメージ案を掲載したところ、「必要性は理解できるが、景観や高さに配慮が必要」との意見が多く集まったという。
都はこれを受けて新たなイメージ案を作成=図。新たな案は、2階建てのうち1階部分の外壁がコンクリート打ち放し、2階部分がガラス張りとなっている。
今回の公募では、景観への配慮や室内からの眺望を確保しつつ、高さを軽減する方法など、新たな案に対してのデザイン面の工夫を提案してもらう。
提案要件として、ビジターセンターに▽自然観察と展示解説のためのスペース▽イベントスペース(20〜30人規模)▽救護室・授乳室▽便所、更衣室とシャワー室(夏のイベント用)▽倉庫、ボランティア活動の作業場▽管理室―の機能を確保することを求める。
応募作品の中から都民投票や地元関係者などからの意見聴取を経て採用アイデア1点を選ぶ。応募要項は港湾局のホームページ(https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/kanko/park/post_17.html)に掲載している。提供:建通新聞社