日本工業経済新聞社(群馬)
2022/02/22
【群馬】富岡市は上州富岡駅北地区再編整備へ詳細設計を4月ごろ委託
富岡市は上州富岡駅北地区再編整備について、幹線道路2号線と街区道路3号線、(仮称)駅北公園の詳細設計業務を一括して4月ごろに委託する。詳細設計では用地調査や補償金算定、地質調査も行う。2路線合わせた延長は約540m。用地調査は約2万1000u実施する。補償金算定の対象となる物件数は今後算出する。地質調査はCBR試験を6カ所行う。2022年度当初予算案に道路等詳細設計委託料5623万2000円を計上した。
駅北地区約12ha内には、幹線道路1号線、2号線のほか、街区道路として1〜5号線を整備する。幹線道路1号線が19年度、街区道路5号線は21年度に工事が完了した。今回設計を委託する幹線道路2号線と街区道路3号線は22〜26年度の5カ年で事業を進める。残る街区道路1号線、2号線、4号線は27年度以降に事業着手する計画。国庫補助の都市構造再編集中支援事業として推進する。
幹線道路2号線は、主要地方道前橋安中富岡線と幹線道路1号線を東西に結ぶ延長約350mの路線。幅員は10m。前橋安中富岡線から東へ向かった約100m区間(市道6010号線の一部)では約3mの現道を拡幅。残る約250mが新設区間となる。22年度は全体350mを対象に詳細設計や約1万4000uの用地調査、3カ所でCBR試験を行う計画。CBR試験は舗装構成を決めるため実施する。
街区道路3号線は、街区道路1号線と街区道路2号線との接続部から南進、鉄道手前を東に向かい、幹線道路1号線へ接続する延長約190m。新設区間となり、幅員6mで整備する。22年度は190m区間の詳細設計や約7000uの用地調査のほか、3カ所でCBR試験を計画する。
駅北公園は約360uで整備を計画。遊具などは今後検討する。
街区道路1号線は、幹線道路2号線の拡幅区間から、ほぼ直線で南下する約170m区間。現道を幅員8mに拡幅する。同線南側の一部は建築基準法の42条2項に規定されている道路(通称・2項道路)で、大部分は個人の公衆用道路となっている
街区道路2号線は、前橋安中富岡線から東進し、富岡駅東駐車場までを結ぶ約240m区間。市道6011号線(幅員約2・5〜3m)と6012号線(幅員約4m)で構成。8mへ拡幅する。
街区道路4号線は市道6015号線(幅員約4m)、6010号線、個人の公衆用道路(幅員約2m)で構成。幹線道路2号線の中間付近から南下し、街区道路2号線までを結ぶ延長160mの路線。現道を拡幅し、5m道路にする。
完成している幹線道路1号線は国道254号バイパスから南進し、富岡駅東駐車場の北縁、西縁を通り上信電鉄までの延長約450mの路線。
21年度に供用を開始した街区道路5号線は、前橋安中富岡線から上信電鉄線路沿いを東へ向かった延長約65mの路線。
道路概略設計は19年度に技研コンサル(前橋市)が手掛けた。