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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/02/21

【群馬】板倉町は22年度当初予算案に

板倉町(栗原実町長)は21日、2022年度当初予算案を明らかにした。西岡地区および海老瀬地区の2カ所で進める緊急避難場所整備事業は、4億1018万9000円の事業費を計上し工事発注を計画している。八間樋橋解体撤去事業には、工事費6000万円を充てた。農地集約化を図る農地耕作条件改善事業は飯野北部地区で計画。事業費は1110万4000円となる。普通建設事業費は7億5016万8000円で、前年度比40・1%増。構成比は12・3%となった。
一般会計予算は前年度比9・1%増となる60億820万円を計上した。
避難場整備は5〜6月ごろに工事発注を見込んでいる。避難場所は車での避難を想定するもので、計4万u規模。自動車1200台の避難を可能とする。西岡地区の整備予定地は北部公民館(西岡485−2)の西側2万2000uで、660台の駐車場を整備する。海老瀬地区は東小学校(海老瀬4822)の校庭から道を挟んで南東側の1万8000u。540台分の駐車場を新設する。駐車場1台分の区画は5m×2・8mで面積は約25u。中央通路幅は10m、駐車場の外周通路は幅6mで設置する。設計業務はアイ・ディー・エー(高崎市)が担当。町の北部と東部の一部に高台の非浸水区域があるため、高台を利用して整備をすることとなった。
海老瀬と大高嶋地内に架かる旧八間樋橋は解体撤去を計画。工事は2回に分けて発注し、複数年で工事を進める可能性も示唆している。一級河川谷田川に架かる同橋は1965年ごろの架設。町道1−9号線の橋梁で橋長97・6m、有効幅員3・5mの7径間単純I桁橋。老朽化に伴い、下流部に新橋が架設され供用を停止している。産業廃棄物と処理するコンクリートは700t程度となる。解体はクレーンを用いて行う方針。解体に向けた設計業務はアイ・ディー・エーが担当した。
新規事業として取り組む農地耕作条件改善事業飯野北部地区は18haを対象に実施。水田などの集約化を図り、農作業の効率化を目指す。現段階では2カ年で進める方針。事業費は1110万4000円を確保した。このほか県営事業として整備を進める五箇谷地区ほ場整備事業4147万5000円、城沼水路地区整備事業2593万5000円も計上している。
土木関連ではこのほか◇町単独道路整備事業=9873万円◇橋梁長寿命化事業=3490万円◇道路長寿命化事業=2610万円−などを計上している。町の主要道路の延伸調査の検討業務にも着手する予定となっており、事業費50万円を確保する。
下水道事業特別会計は前年度比4%増となる、2億1206万4000円を計上。例年並みの予算規模となった。