ニップン(東京都千代田区麹町4ノ8)は、知多市で新たな製粉工場を建設すると発表した。着工は12月を予定。施工者については明らかにしていないものの、グループ企業が担当するとみられる。設備費などを含めた総工費は約140億円を見込んでいる。
延べ面積は3万5000平方bと計画。小麦挽砕能力は1日当たり600dとする。最新の自動化技術を登載した設備を配置して生産性を高めるとともに、太陽光発電設備などを導入して省エネ化するなど、環境に配慮した工場を目指す。稼働予定は2026年2月。
建設地は知多埠頭(知多市北浜町24ノ66)の隣接地で、敷地面積は約3万6300平方b。ニップンは同地を1980年代に取得していた。
新工場の建設に合わせて同社は、名古屋工場(名古屋市港区入船1ノ1ノ34、1928年に建築)と大阪工場(大阪市大正区平尾1ノ4ノ29、1922年に建築)を閉鎖。機能は知多市の新工場と、神戸甲南工場(神戸市東灘区深江浜町41)に移管する。名古屋・大阪の両工場については「(建物・土地の活用を)今後、検討する」と回答した。
神戸甲南工場では、設備増強を計画している。具体的には製品倉庫などを増強するとし、3月の着工、2024年3月の完工を目指している。総工費は約27億円。
提供:建通新聞社