富山県は、PFI方式で事業を進める県武道館、高岡テクノドーム別館の整備について、2022年度から2カ年で民間事業者の公募・選定に取り組む。
20年度に両施設の基本設計が完了。民間ノウハウの活用や財政負担軽減を図るため、21年度は民間活力導入可能性調査を実施し、VFM算定を踏まえ最適な民活導入方式の選定を進めてきた。
武道館は、(PFI−BTO)実施設計以降方式を採用し、実施設計から建設、維持管理・運営を一括発注する。22年度は民間コンサルとアドバイザリー業務契約を結び、事業者の選定手続きを開始する。当初予算案に2000万円を盛り込んだ。基本設計に対するVE(改善提案)の受け付けも検討する。24年度に実施設計、25年度から建設工事に着手し、27年度内の開館を目指す。
建設規模はRC一部S造4階建て延べ1万4799平方メートルで、富山市千歳町に建設する。収容人数約4000人の主道場や武道場、軽運動室などを設ける。基本設計は石本建築事務所・中川建築設計事務所JVが担当。
一方、高岡テクノドーム別館についは、県が設計、建設を行い、PFI−O(管理運営以降)方式として事業者を選定し、維持管理・運営を長期間にわたり一括発注する。当初予算案に8900万円を計上し、事業者選定アドバイザリー業務、実施設計を進める。建設規模はS造2階建て延べ約4000平方メートル。高岡市二塚の現駐車場北側に、展示棟と交流棟を整備する。23年度に着工し、24年度内の開館を予定している。基本設計は内藤廣建築設計事務所が担当。