野々市市は17日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比0・3%減の189億5000万円。4特別会計と2企業会計を合わせた予算総額は同0・3%増の305億7900万円となった。
記者会見で粟貴章市長は、予算編成の基本方針について「事務や事業の合理化と効率化を意識し、さらなる財政の健全化を目指した」と述べ、第2次総合計画に掲げる各種施策の推進や市民協働のまちづくり、SDGsの推進などに意欲を示した。
主要な施策では、野々市中央公園拡張整備事業費に2000万円を盛り込んだ。今年度末に策定予定の体育施設整備実施計画を受け、同公園拡張のための基本計画策定に着手する。粟貴章市長は「新たなスポーツ拠点に向け、整備手法をまとめていきたい」と話した。
同市下林3丁目にある中央公園西側での拡張区域は7ヘクタール。同拡張区域には、屋内のメインアリーナやサブアリーナ、サッカー場、陸上競技場、立体駐車場、管理棟などの整備を計画している。新たな体育施設の概算工事費は約70億円、総面積は約8万5000平方メートルと試算している。
このほか、田んぼダム実証実験事業に500万円を計上。流域治水の観点から、水田の貯留機能を生かした流出抑制効果を検証する。
老朽化が進む庁舎の空調・照明設備の更新に向け、先進的な省エネ設備の導入可能性調査に取り組む。150万円を充当。除雪体制の強化には475万円を配分。新庄雪捨場の出入口1カ所を2カ所に増やし、排雪トラックの効率的な動線を確保する。GPSを活用した除雪車両運行管理システムも導入する。