四日市市は、四日市病院大規模改修工事を2022年度上半期に発注する。施設を供用しながら内装、電気設備、機械設備などの老朽化対策を実施し、2022〜26年度で整備を進める。
現在の施設は1978年に堀木1丁目から芝田2丁目に移転・新築し、建設から40年が経過している。大規模改修では主に診療棟・AB病棟(本館)を対象に「インフラ改修」「部門改修」「入退院支援部門の設置」「セキュリティー対策などの強化」に向けた整備を行う。
インフラ改修では空調機19系統、1階天井内設備配管、高圧受変電設備10面、低圧配電盤19面、汚水槽躯体、汚水ポンプなどを改修する。部門改修では1〜3階で薬局、中央検査室、中央放射線室、地域連携・医療相談センター(サルビア)、医局・図書室などの改修工事を行う。
入退院支援部門設置では、外来玄関北側に鉄骨造平屋約230平方bの施設を増築し、入院手続きから退院後の生活までを見据えた支援を行う。セキュリティー対策強化では、病棟各階のエレベーターホールに自動扉を設置し、管理・防犯体制を強化する。また、院内サインを改修する。基本計画段階の想定工事費は38億円。
診療棟・AB病棟の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造8階建て延べ3万2417平方b。病床数は568床。所在地は芝田2ノ2ノ37。
改修に伴う基本計画・基本設計・実施設計は山田綜合設計(大阪市中央区)が担当。
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建通新聞社