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建通新聞社(神奈川)
2022/02/17

【神奈川】横浜市 深谷通信所利用23年度都決目指す

 横浜市政策局は、旧深谷通信所を活用した公園と公園型墓園、外周道路の整備に向け、2022年度は計画の全体を調整し、環境影響評価の手続きなどを進める。23年度の都市計画決定、その後の国有地処分の手続きを経て土地を取得したら、3段階・10〜15年をかけて跡地を整備。完成した場所から順次開放し、緑でつながる魅力的な円形空間を供用する。22年度予算案に事業費3400万円を計上した。
 深谷通信所跡地は面積約77f、直径約1`の円形の土地で、全体を四つのゾーンに区分して整備する。
 公園は全体の約65%、約50fの範囲を「ふれあいとにぎわいの広場ゾーン」と「スポーツパークゾーン」に分けて整備する。
 広場ゾーンは広大な草地で地域交流やイベント、遊びなどさまざまな活動や体験ができるオープンスペースとする。外周道路寄りと中央に配置。災害時には周辺住民の避難場所となり、救援・広域応援活動の拠点や応急仮設住宅の建設用地としての活用も想定している。
 スポーツパークゾーンは敷地の中央寄りに配置し、サッカーを中心にラグビー、野球、テニスなど本格的な球技スポーツを楽しむ交流やにぎわいのゾーン。
 「緑とやすらぎのメモリアルゾーン」は敷地西側に設ける緑豊かな公園型墓園。面積は約12f。芝生型約1万5000区画と合葬式約3万体の納骨施設を整備する。園路や緑地は開放し、散歩と憩いの場としての利用を見込む。
 「外周道路ゾーン」は跡地の外周を幅員約50bの道路として整備し、ジョギングやサイクリングなどを楽しむことができる空間とする。面積は約15f。かまくらみちや環状3号線、環状4号線との連絡道路などとの交差部は、十字路ではなく環状交差点(ラウンドアバウト)の導入を検討する。
 整備の概算事業費は約400億円と試算する。
 深谷通信所跡地の所在地は泉区和泉町、中田町。用途地域は市街化調整区域。
 公園整備基本検討業務を大日本コンサルタント(横浜市中区)、周辺道路等予備修正設計や環境影響評価準備書等の作成をオリエンタルコンサルタンツ(横浜市中区)が担当。 提供:建通新聞社