請田鉄工(能美市浜町ヲ61―2番地、請田康代表取締役)が、同市山口町に計画する「木でつくる自動車部品製造工場」が、国土交通省の木造先導プロジェクト2021(第3期)に採択された。中東の設計施工により4月の着工、秋ごろの建屋完成、冬ごろの稼働を予定する。
同社は、2・4輪用部品や伝道用チエン部品、ベアリング用リング、ディーゼルエンジン用部品の製造を手掛けており、既存工場が手狭になったため新たに木造軸組み構造平屋建て3205平方メートルの工場を建設する。
新工場内の検査室では、不燃薬剤処理した集成材(厚100ミリ)で柱を被覆した2時間耐火構造の柱、同じく不燃薬剤処理した集成材(厚100ミリ)をCLT材に被覆した2時間耐火構造の床(CLT)を採用(大臣認定取得済み)。竣工後に温熱環境測定を行い、木造工場の快適性をPRすることも計画しており、設計・施工技術の普及・啓発が期待できるという。
国交省のサステナブル建築物等先導事業(木造先導型)では、構造・防火や生産システム面での先導的な設計・施工技術の普及および脱炭素社会の実現に向けた、住宅・建築物の木造化リーディングプロジェクトを支援している。2021年度(第3期)募集では10件の応募の中から同工場を含む6件のプロジェクトが採択された。