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鹿児島建設新聞
2022/02/14

【鹿児島】県の22年度当初予算案

 県は10日、2022年度一般会計当初予算案を発表した。総額は前年度当初比3%(255億2800万円)増の8699億300万円で、5年連続のプラス予算。公共事業(公共+県単公共)は0・1%増の1133億1800万円で、平準化と早期発注に向け12月と3月の補正、当初予算を一体的に編成し、切れ目のない事業執行を図る。326件の事業を廃止し、374件(3月補正21件含む)の新規事業を立ち上げ、新型コロナウイルス感染症への万全を期すとともに、成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現に向けた取り組みを推進する。 

 当初予算案の普通建設事業費等で公共事業は、前年度と同額の959億6100万円、県単公共は1%増の173億5700万円、災害復旧事業費は3・7%増で139億4400万円など計1512億8800万円。16カ月予算(12月補正+3月補正+当初予算)で公共事業を比較すると、前年度比7・7%減の1460億5600万円となる。
 主な新規事業では、かごしま建築BIM促進(299万円)は公共建築における導入に向けた環境整備等を進め、県内建築企業への導入を促しリモートワークの推進等を図る。
 ハイブランドホテル整備(15億円)は南国殖産が進めるシェラトン鹿児島ホテル、千日町1・4番街区保留床取得資金貸付(1億円)は国2億円、鹿児島市1億円を含む計4億円を無利子で貸し付ける。 
 屋久島空港滑走路延伸調査(1億2000万円)は環境影響評価の手続きや基本設計を行う。 


■家畜保健衛生所 
 検討委で移転先選定 

 姶良家畜保健衛生所(姶良市加治木町)は1967年に整備し54年が経過。老朽化や狭あい化、防疫体制の強化、周辺の宅地化が進んでいるため移転する。1億6480万円を計上して姶良市内で候補地を挙げて検討委員会で選定。その後、土地購入、造成、基本設計、地質調査等を行う。 


■特支学校環境改善検討 
 通学時間の課題解決へ 

 狭あい化や通学時間の課題など特別支援学校の教育環境改善を検討するため、学識経験者等で構成する委員会を設置する。予算額は97万円。国の設置基準を踏まえ県議会が「22年度までに計画の策定を」と強く課題解決を要望している。 


■スポーツ・コンベンションC 
 整備・運営手法を検討 

 総合体育館から機能等を踏まえスポーツ・コンベンションセンターに名称変更。2898万円を充て、整備・運営手法の検討や整備予定地の地盤調査など、整備に向け第一歩を踏み出す。  


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