県土整備部は、「2月補正」に繰り越し要求する土木公共事業費114億円を9日までにまとめた。21年度繰越額は「11月補正」までの承認分を含め総額427億円となり、全体事業費の6割以上に達する。
2月補正案は22日開会予定の2月定例県議会に提出する。
今回要求する繰り越し事業は415事業で、一般事業を除いて補助と交付金の一般公共が▼道路橋りょう49億0900万円▼街路1億4800万円▼河川12億7500万円▼砂防14億1700万円などを柱に、単県公共は24億3600万円を織り込んだ。
主なカ所は岩美道路5億2000万円、倉吉関金道路3億6000万円、塩見川改修2億4000万円など。年度内完成が見込めなくなった要因として、用地補償などの地元調整や新型コロナウイルス感染症対策などがあり、予算執行の足かせになった。
同部の21年度繰越額は7月と8月豪雨の災害復旧費をはじめ、21年度国補正を中心に312億8900万円が11月補正までに承認済み。今回の要求額を加えると総額426億9300万円となり、全体事業費694億円(一般事業除く)の約6割を占める。前年同期の繰越額を27億円上回っており、ここ近年では最大額を翌年度に持ち越す形となる。
日刊建設工業新聞