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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/02/08

【群馬】県太田土木事務所は前橋館林線で電線共同溝敷設

県太田土木事務所は太田市本町の主要地方道前橋館林線本町工区で、約120mの電線共同溝敷設工事を3月までに条件付き一般競争入札で公告する。施工箇所は橋本歯科クリニックから太田行政センター付近までのうち、下り線側が対象となっている。工事費については県の12月補正予算で確保している。前回発注時は太田土木管内に本店、支店を持つ土木一式工事1010点以上を入札の参加条件としていた。
電線共同溝敷設の対象区間は、一級河川八瀬川に架かる永盛橋西詰を起点に、東本町地内にある国道407号との東本町十字路交差点までの約700m。全幅約18mのうち車道幅員は約11m。両側に植樹桝を備えた幅員約3・5mのマウントアップ型歩道が設けられている。沿道は商店街となっており、車両と歩行者の往来が多い。電柱を撤去することで、災害時に道路を塞がないようにすることなどを目的としている。
同工区の管種は電力管がVPおよびCVP、通信管はVPで行っている。今回発注の工事は延長約120mで行う。電力管ECVPφ100o、通信管VPφ100、Pボックス、ハンドホールなどを予定している。電線共同溝の詳細設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。歩道部の詳細設計についても高崎測量が行った。
電線共同溝敷設の全体計画は700m区間の両側1400mで計画している。これまでに下り線側の永盛橋からナカムラ屋書店前までの約230mで電線共同溝の敷設が完了している。延長ベースでの進捗率としては16%となる。敷設工事は下り線側の歩道を対象に、永盛橋西詰から着手しており、歩道部もセミフラット化を進めている。2021年度は石橋建設工業(太田市)がナカムラ屋書店から橋本歯科クリニックまでの延長130・3m区間を対象に3月15日までの工期で工事を進めている。
電線共同溝敷設による無電柱化は、防災機能の強化や景観美化を目的として計画。合わせて歩道部をマウントアップ型からセミフラット型へ変更しバリアフリー化も推進する。15年度に事業着手し、25年度の完了を目指している。
管路のうち一般部は、両側歩道下に敷設。特殊部は路肩と車道下へ埋設する。地上機器は東京電力が30基程度の設置を予定。設置箇所は車両の出入口などを考慮し、住民と調整を行い、決める予定となる。