安芸市は、統合中学校新築工事を順調なら4月に発注する。発注形式や資格要件などについては今後詰めていくが、直近の大型案件である新庁舎建設工事を参考にしながら内容をまとめていく方針だ。
本体工事の着工時期は2021年度内を見込んでいたが、新中学校の建設地で試掘調査を行ったところ、寺院や大型井戸などの貴重な遺構が出土。大規模な埋蔵文化財調査や瓜尻遺跡の保存・活用と統合中学校の建設を両立させる設計変更などが必要となったため、スケジュールを変更した。現在、造成工をジョウトク・野町組JVが担当しており、6月末までの工期で進めている。敷地面積は4万3375平方b。
新中学校の規模は、校舎棟が鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ6608平方b、屋内運動場が鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ2590平方b、プール棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ785平方bで、プールの規模は25b×8レーン。その他、駐輪場が鉄骨造508平方b、部室棟が鉄筋コンクリート造平屋184平方b、付属倉庫棟が鉄筋コンクリート造平屋62平方b。野球とサッカーを同時に行うことができる面積2万2256平方bのグラウンドを設ける。
実施設計は内藤建築事務所(京都市左京区)・杢建築事務所(高知市)の設計共同体で進めている。
建設地は僧津堂184他。統合後の校名は、市内唯一の中学校となることや地名が認識しやすいといった観点から「安芸中学校」に決定した。
提供:建通新聞社