鹿児島市は7日、2021年度一般会計2月補正予算案を明らかにした。71億5231万円を追加し、累計総額3036億9665万3000円となる見通し。22年度計画分の事業費を前倒しして確保する動きが目立つ中、小中学校整備にも5億5000万円規模の工事請負費を充てる。城南小で計画する屋内運動場の大規模改造など着手する構えだ。
学校整備に関して、活用する補助金の決定見込みを前提とする工事請負費を編成。小学校分が2億8406万9000円、中学校分は2億7378万5000円となる。
城南小(城南町1−1、敷地面積1万2801u)の屋内運動場は、RC一部S造2階建て。1986年度建設から老朽化が進む現状を受け、屋根・外壁はじめ内部で床・天井等の改修、照明LED化などの設備更新も行う。
今回、施設南西側で2更衣室と器具庫(S造平屋建て86u)の増築を想定し、延床は868uから954uとなるほか、普通教室棟とつながる渡り廊下の新設も見据え、既存解体後に同66uを設置する計画。実施設計はOKIDesign(建築)とナック(設備)が担当している。小学校分をみると、中山小校舎でも長寿命化に向けた改修を予定する。
中学校分は、東谷山中・吉野中の校舎を対象とするトイレ改修など事業化していく考え。明和中など2校でクーラー機器の設置・更新、天保山中で太陽光発電装置の整備も進める。
土木関係は、橋梁維持に2400万円規模の工事請負費を配分。赤水・生見漁港の機能保全に向けても同費を盛り込んだ。
■発注平準化へ
ゼロ市債9億を設定
水道特別会計
水道特別会計では、工事発注の平準化などを目的に期間を2022年度までとする債務負担行為の限度額を設定。水道管路等の整備で6億29万5000円、汚水管路整備は3億2275万5000円となる。