須崎市は、須崎魚市場建て替えに向け、2022年度当初予算で債務負担行為による限度額設定を含め10億円程度の工事費を計上する。2期分を一括して7〜8月に発注する見込みで、建築本体、電気設備、機械設備の各工事をそれぞれ市内業者のみの指名競争で入札する。
新施設の規模は鉄骨造平屋一部2階建てで、東・中・西棟合わせて延べ約1500平方b。1期工事では東棟の新築、岸壁改修、既存防潮堤と中村海産の解体を行い、2期工事では西棟の新築、既存種苗中間育成棟の一部改修、中央棟の新築、仮設市場を既存種苗中間育成棟に復旧する改修工事を進める。また、南側岸壁の外構工事は県須崎土木事務所が進める防潮堤・陸閘(りくこう)などの新設と並行して実施する。24年12月の完成を予定。
基本設計の段階では、概算事業費を約7億5000万円とし、全5期で整備を進める計画となっていた。しかし新型コロナウイルス感染症拡大の影響で鉄骨や鉄筋など建設資材価格が急騰しており、既存市場にアスベストが含まれていることも分かったため、工事費を増額し工程も2期に変更することとした。
既存の魚市場は築40年以上が経過し、安全面や衛生面で支障が発生し始めたため、同じ場所で増改築する。工事期間中も通常通り運営を行う。所在地は浜町2ノ121ノ1他。実施設計はみやび設計(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社