滋賀県長浜土木木之本支所は、県の土砂災害警戒区域に指定されている旧木之本町の金居原地区で計画する急傾斜地崩壊防止対策事業について、20年度の予備設計、21年度委託した詳細設計に向けた地形測量に続き、順調にいけば22年度に詳細設計からボーリング調査を委託したい考えだ。23年度に用地測量や立木補償を行い、順調にいけば24年度中にも工事発注から着工―を見据えている。
金居原地区の急傾斜地崩壊対策事業の予備設計は20年度に明治コンサルタント(滋賀営業所・大津市)に委託し、土砂災害の発生の恐れのある区域にて、擁壁や補強工、落石防護柵工―等有効な対策手法の検討や事業費試算などを行った。21年度は地形測量として、現地0・11平方qの範囲を対象に、2級基準点測量(2点)、4級基準点測量(10点)、UAVレーザー測量、地図・縦横断図作成―等をキタイ設計(近江八幡市)に委託した。
同支所では、予算措置や地元協議等が順調にいけば、22年度から詳細設計・ボーリング調査に着手し、用地取得に向けた測量・補償を経て、24年度の工事発注から着工を目指す。
長浜市旧木之本町は、県の土砂災害警戒区域および土砂災害特別警戒区域(急傾斜地の崩壊)に計67ヵ所が指定されている。このうち金居原地区では土砂災害警戒区域に8ヵ所、土砂災害特別警戒区域(急傾斜地の崩壊)に3ヵ所がそれぞれ指定を受けている(第13〜80次指定)。
提供:滋賀産業新聞