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建設経済新聞社
2022/02/04

【京都】城陽市東部丘陵地の青谷先行整備地区 三菱地所が次世代物流拠点建設 伊藤忠商事らも建設を計画

 城陽市東部丘陵地の青谷先行整備地区で次世代物流拠点を開発する計画が固まり、共同で企業誘致を進めてきた京都府と城陽市が3日、京都府庁で記者会見を開き、計画概要を発表した。
 三菱地所鰍ェ事業者となる(仮称)青谷地区基幹物流施設計画(A街区)は、城陽市奈島の敷地約12万uに延約28万uの次世代物流拠点を建設する。
 城陽東部開発有限責任事業組合(組合員は大成開発梶A潟Gスディック)、伊藤忠商事鰍ェ事業者となる(仮称)青谷地区基幹物流施設計画(B街区)は、城陽市奈島の敷地約8万uを物流施設用地として基盤整備(造成工事)を行い、参画予定の東急不動産鰍ェ延約19万uの次世代物流拠点を建設する。B街区についてこれまでに明らかになっている内容をまとめると、合計で4棟の大型物流施設(倉庫、配送ターミナル)を建設。5階建、延8万5241・43u(建築面積1万9068・56u/最高高さ35・55m)、5階建、延5万3486・18u(建築面積1万2787・17u/最高高さ35・55m)、4階建、延9万1399・10u(建築面積2万2481・04u/最高高さ32・45m)、4階建、延4万8430・12u(建築面積1万2278・71u/最高高さ34・45m)を予定。
 A街区及びB街区ともに、順調にいけば令和8年頃に完成する予定。また約1500人程度の雇用を見込む。
 なおA街区及びB街区の計画は、令和元年8月に国土交通省の「新しい物流システムに対応した高速道路インフラの活用に関する検討会」が策定した中間とりまとめを踏まえ、トラックドライバー不足や、物流システムの効率化等に対応する取組として、将来的な後続車無人隊列トラック専用の物流拠点など自動運転に対応した物流施設開発を行うことも視野に入れて取り組む予定。
 A街区の三菱地所と地権者が土地区画整理事業についてこのほど同意に至り、B街区とあわせて整備が開始されることとなり、企業誘致を進めてきた府と市が共同で記者会見した。
 京都府の西脇隆俊知事は「新名神高速道路の宇治田原インターチェンジ(仮称)に隣接する一大物流拠点になる」「城陽(JCT付近)は、首都圏、中京圏とともに、国が検討する後続車無人トラック隊列走行において、専用の走行空間に直結する物流拠点のイメージとしても示されている。将来的な自動運転の動きも視野に入れ、引き続きインフラの事業環境整備を働きかけるとともに、物流関係の各事業者に対し、自動走行の取組を府としても支援していきたい」「先のアウトレットモールの整備に続き、今回の物流拠点の整備は、府と市が進める東部丘陵地整備の大きな推進力になる」、城陽市の奥田敏晴市長は「東部丘陵地は新名神に隣接した東西4qの広大な開発可能な土地。西側の長池地区には府立木津川運動公園があり、京都府初となるアウトレットモール、(城陽)スマートインターチェンジの整備が進められている。今回、東側の青谷地区において、国家的プロジェクトの基幹物流拠点が整備されることになった。東部丘陵地の両翼でビッグプロジェクトが展開されることになり、残る中間エリアのまちづくりの推進に大きな原動力となる」と述べた。