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滋賀産業新聞
2022/02/04

【滋賀】甲賀市 野田橋の長寿命化

 甲賀市は、甲南町野田にある野田橋の橋梁長寿命化工事を計画しており、新年度は整備内容の精査・各種手続きを実施していく考えから、工事発注時期は23年度以降となる見通しだ。
 主な工事は、過年度に実施した健全度調査で発覚した上部構造1・2径間目の主桁付近及び横桁の著しいひび割れの修繕、橋脚支承周辺の土砂詰まりの改善、漏水跡及び橋面の舗装改修や路面土砂堆積の解消など。
 同橋は、上部構造がPC橋+ポステンT桁3連橋、下部工がT型橋脚2基と逆T式橋台2基で構成。橋長は85・2bで、幅員は全幅10・3b(有効幅員=9・25b)。基礎形式は直接基礎で、82年(昭和57年)供用開始している。
 設計業務は、日本構造橋梁研究所滋賀営業所(大津市)が担当。
 なお、新年度から実施が決定している橋梁整備は、野洲川橋梁「内貴橋」(水口町北内貴〜同町水口)架替事業で、下部工工事の発注を7月頃に行う。事業費は、新年度当初予算案に計上し、工事は年度内完了を目指す。23年度に上部工、24年度に道路改良工事を実施し事業を完了させる考えだ。
 主な工事内容は、5径間の内4径間は過年度に工事が完了していることから残り1径間の張出橋脚と逆T式橋台を整備する。なお、新橋は上部工がPC単純箱桁橋+PC4径間連結コンポ橋を予定。橋長は209b。幅員は車道2車線(7b)、歩道3・5bを確保する。
 内貴橋は、車道部(W5・5b)と、後に橋脚を張り出し増設した歩道部(W2・16b)で構成しており、構造は上部工が11径間単純RCT桁、下部工が壁式橋脚(ケーソン基礎)と逆T式橋台(直接基礎)で、橋長は200b。昭和10年11月の建設で築80年以上が経過していることから老朽化が著しく、安全性が低下していたことから新橋を建設する同事業を計画、13年度に概略設計業務を発注し、14年度は用地測量や地質調査を実施。15年度に予備設計、17年度に詳細設計(担当・大日コンサルタント滋賀営業所)を取りまとめ用地買収・補償業務などを推進してきた。当初計画では17年度からの工事着工を目指していたが、用地買収などに時間を要するとの判断から1年先延ばしし、取得推進と地元理解を進めた。結果、現橋より25b程度下流に新橋を設置し、完成まで現橋を活用し工事を進めていくことで合意。その後は一部、下部工工事に着手、具体化に入っており、順調に事業を推進している。

提供:滋賀産業新聞